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環境プランナー Q&A

(2007年11月21日 更新)

Q1: どんな方が環境プランナーコースを受講されているのでしょうか?
Q2: 環境プランナー基礎コースの特徴を教えてください。
Q3: 環境プランナー基礎コースの次のステップは専門コースですね。
Q4: 環境プランナー倶楽部とは?
Q5: 環境プランナーの資格をとると活動は広がりますか?


Q1: どんな方が環境プランナーコースを受講されているのでしょうか?
A1:
Eさん: 「環境プランナー」資格にトライしてみようと考えているんですけど…。ただ、私はもともと営業で、いわゆる“文系”キャリアしかないのでちょっと不安です。
T講師: 環境の資格といえば、工場や作業現場でのオペレーション、研究開発や分析、測定などに携わっていた“理系”の経験が問われるものがほとんどですものね。環境プランナーは、“理系”の経験を問わないので、その点は心配ありません。
Eさん: 過去の経験を問わず、いろんなキャリア、バックグラウンドの方が受講できるということですね。
T講師: そのとおりです。受講される方の職業や動機は本当に様々ですが、大きくわけると三つのグループになると思います。
ひとつ目は、現在まさに環境に携っている大手企業の環境管理部やISO事務局などのご担当者です。いわゆる“紙、ごみ、電気”の管理から視野を広げていきたい、もっと前向きのテーマに取り組んでいきたい、そのヒントを得たいという方々です。
ふたつ目は、自分で何らかのコンサルタントをやっている方々です。ISO14001認証コンサルはもちろん、税理士や公認会計士、中小企業診断士といった方々が、クライアント(顧客)にもっと付加価値の高いコンサルティングをしたいという動機でご受講されることが多いですね。
みっつ目は、現在は環境に関連した仕事には携わっていないけれど、将来的には環境に係わる何らかの仕事をしたいという方です。地域で環境NPOのリーダーとして活躍したいという方もけっこういらっしゃいます。
そのほか、ウェブデザイナー、知財管理会社の経営者、広告会社のプランナー、損害保険会社の営業マンなど、多士済済です 。
Eさん: 環境の専門知識のない主婦が、受講することは可能でしょうか?私の友人で、最近子どもに食べさせる食品の安全のことや将来の生活環境が気になって、一度きちんと環境の勉強したいという方がいるのですが…
T講師: もちろん受講できます。最近は実際に主婦の方も受講されていますよ。個人的な活動から、NGO、NPOの活動に参加することも視野に入れて、環境を守るためにできることは何でもしたいという積極的な方が多いですね。環境プランナー基礎コースは、NGOやNPOが企業と共同して環境や健康、安全の問題に取り組む際に必要な基本的知識や考え方を知るには最適だと思います。
Eさん: 現代人にとって環境のことを知ることは必須ですからね。
Q2: 環境プランナー基礎コースの特徴を教えてください。
A2:
Eさん: 基礎コースではどんなことを学べるのでしょう。最近、カリキュラムが変わったと聞きました。
T講師: 2002年から回を重ね、多くの環境プランナーを輩出してきた基礎コースですが、2007年からモデルチェンジしました。様々な切り口がある環境問題と企業の環境取組みを俯瞰(ふかん)して、その幅広い知識、情報をインプットしようという基本コンセプトは変わりませんが、さらにより多くの方にトライしていただけるよう、従来4日間だった通学コースの日程を3日間にしました(TC81S)。

学習する範囲は、
・ 環境経営や環境ビジネス、環境コンサルティングなど、環境プランナーの環境取組み(環境プランニング)に関するもの
・ 化学物質の環境リスクやエネルギー消費、物質循環に配慮した環境配慮設計、製品のライフサイクルアセスメントなど、持続可能な社会、循環型社会への指針とツールに関するもの
・ ISO14001をはじめとする環境マネジメントシステムと環境パフォーマンス、環境会計と(環境、CSR)報告書など、企業とステークホルダーのコミュニケーションに関するもの

要するに環境問題と企業の環境取組みを考える際に必要となること、全般です。開講した当初から、これだけまとまって幅広い範囲を学習できるカリキュラムは他にないと多くの方から評価していただいていましたが、それは変わっていません。現代人に必須の「環境リテラシー」習得コースといえるでしょう。
Eさん: 本当に広範囲のようですね。3日間のカリキュラムでカバーするのは大変ではないですか。
T講師: 環境問題はいろいろな要素が絡みあって起こっていることが多いので、表面的な対応をとっただけでは解決しない、むしろ別の問題を引き起こしてしまった、というケースも多いのです。このことは特定分野の専門家ほど痛感されているようですが、そんなことにならないためには、まず環境問題と経済活動、消費者の嗜好など、多方面から浅くでもできるだけ広く、ざっくりと全体像を把握しておくことがたいへん大切なんですね。日程を短縮したことで、確かに講師も受講者の皆さんも大変ですが、テキストを整理して要点を絞り込むとともに、テキストを事前にお送りしスクーリング前に予習していただくことでカバーします。1日の終わりの時間も少し遅くしました。
Eさん: さて、どうやって時間を作ろうか…。
T講師: 自分のペースで学習したい、仕事の都合で3日間のスクーリング参加は難しい、そういう方は、知識のインプットは通信教育で行い、通信教育終了後に2日間のスクーリングに参加するコース(TC81)に参加するという方法があります。スクーリングの最終日はたいがい土曜日ですから土曜がお休みの方は受けやすいと思います。なお、通信教育ではテキストの内容を3ヶ月の間に勉強し、3回の通信課題を提出していただくことになっていますが、スクーリング1ヶ月前でも課題提出ができる見込みならお受けしています。
Eさん: スクーリングは座学だけですか?
T講師: 3日間コース(TC81S)では1日目は丸々と座学です。インプットしなければならない内容は盛りだくさんですからね。2日目には通信教育を終えた方が合流して、午前中は講義ですが、その午後から最終日の3日目は演習が主となります。最後に90分の筆記試験がありますが、これは環境プランナーとして基本となる知識を整理できたかを見るものでテキストなどを見ながら解答する方式で行っています。決してふるい落とすための試験ではありません。真剣に勉強していれば恐るるに足らずです。演習では講師と、あるいは受講者同士のコミュニケーションを通じて、インプットした知識を自分の仕事や関心事、コンピタンス(能力)と関連づけ、自分が環境プランナーとして活躍するイメージを明確にしていきます。この演習の間に受講者同士、同期としての仲間意識もできて、これが後々もつながる環境プランナーの人的ネットワークの始まりなんですね。
Eさん: 受講後のネットワークは魅力です。まずは基礎コースを受けることですね。
Q3: 環境プランナー基礎コースの次のステップは専門コースですね。
A3:
Eさん: 基礎コースでは幅広い環境知識を学ぶことができることはわかりました。次のステップとして専門コースがあるそうですが、どんな内容でしょう。
T講師:

現在、3つの専門コースがあります。いずれも3日間コースで、基礎コースでインプットした知識、情報を実際の環境活動の場面でアウトプットすることを主眼にしています。

TC86は、環境コミュニケーションERコース。企業にとってステークホルダーとのコミュニケーションが年々その重要さを増しています。環境やCSRの活動は、コミュニケーション活動を通じて企業価値向上とリスク回避につながり、事業業績に反映されるからです。企業コミュニケーションのプロセスを理解し、コンテンツづくりのポイントを実践的に学ぶことがこのコースの目的です。

TC87は、環境コンサルティングERコース。企業の環境経営−企業が環境活動と企業利益を両立させた状況−を実現するための4つの切り口(環境マネジメントシステム、環境パフォーマンス、環境コミュニケーション、環境マーケティング)とアプローチ手法を実在の企業を題材にして検証します。

TC88は、環境プランニングERコース。企業の環境経営のためにソリューションを引き出す「技能」−ムダ、ムリ、ムラを見つける視点、問題解決型思考法、他社の事例との比較、多業種の常識や慣行の応用、アイディアの「飛ばし方」−を高めることに焦点を当てたコースです。。

Eさん: 専門コースは環境プランナーの上位資格、環境プランナーERの取得要件となっているんですね。環境プランナーERはどんな場で活躍することが期待されているのでしょう?
T講師: これから持続可能な社会にシフトしていくことを考えると、中小企業がポイントです。環境保全には社会全体−官公庁、大企業本体はもとより、大企業のサプライチェーンやNGOやNPO、そして国民ひとり一人−が責任を担っていますが、日本の場合、企業の大半を占める中小企業が持続可能な社会で必要な存在にならなければなりません。広い視野、コミュニケーション能力、これまでにない切り口、ちょっとした工夫・・・、これらを駆使して組織、特に中小企業の環境配慮活動を引きあげ、後押しするの・・・、それが環境プランナーERのイメージでしょうか。
Eさん: なるほど。多くの環境プランナーERが活躍してほしいですね。
Q4: 環境プランナー倶楽部とは?
A4:
Eさん: 「環境プランナー倶楽部」で中小企業へのコンサルティングの実績作りを進めているというお話ですが、環境プランナー倶楽部について教えてください。
T講師: メンバーの登録要件は、テクノファの環境プランナー基礎/専門コースを卒業された環境プランナー資格者であることだけです。講師も会合に参加することがあります。

趣旨は“環境プランニング活動の実践を目指して、テクノファの環境プランナー関連コースを卒業した環境プランナー相互の親睦を深め、主体的に環境経営、環境ビジネスを研究する場” ということです。

メンバーが、情報や意見の交換を行ってネットワークを作れるように専用のメーリングリストを用意しています。あるメンバーから環境に関する個々の関心事やトピックスが発信されると、それに関心のある複数のメンバーがすかさずレスポンスするというやりとりが、かなり活発に行われています。

そして、年間計画の中でほぼ毎月土曜の午後、テクノファ川崎研修センターにメンバーが顔を合わせ、その中のいくつかのテーマについて、議論をする例会、講師をお呼びしての勉強会などを開催しています。

メンバーからは、“環境系出会い系サイト”、あるいは“環境プランナーの異業種交流会”と言われていますが、テクノファの環境プランナー基礎/専門コースで学んだという共通のベースがあるので、みんなすぐに打ち解けて和気あいあいと、かつ真面目に話が進むのが大きな特長といえると思います。

今のところメーリングリストの登録は無料で、顔を合わせてのミーティングの際に、参加費を集めさせていただき、資料代や講師代に充てるという運営方法をとっていますので、川崎にはなかなか来ることのできない地方のメンバーも参加しやすくなっています。

せっかく有能な方々が集まっていますので、成果をまとめて公表することを考えました。2年後(2007年春)には環境プランナー倶楽部に所属するメンバーの活動をまとめた、環境プランナー実践ガイドブックを発行するという目標を掲げています。多様な倶楽部の活動を1冊の本にまとめる目標とすることで、倶楽部メンバーの間にも具体的な活動実績を出していこうという活気がみなぎっています。
Eさん: 楽しい雰囲気で、真剣に環境プランナーとしての活動実績を作っていこうということですね。
T講師: その通りです。土曜午後の例会に先立っては、提案者を中心として午前中から「環境プランナーによる中小企業の環境経営促進」、「バイオマス事業による地域活性化」、「廃プラスチック処理を推進するための業界別スキーム」、「環境配慮型リゾート経営」といったテーマ毎の検討会で活発に議論が行われ、そのあとの例会で皆が情報を共有化しています。
倶楽部メンバーは多士済済、廃棄物問題や都市計画など、特定の分野では正真正銘の専門家もいて環境経営、環境ビジネスに関する知識や関心も多方面に及んでいて、お互いにいい刺激を受けたり与えたりしています 。
Eさん: まさに環境系出会い系サイトですね。環境プランナー倶楽部に参加したいときは?
T講師: 環境プランナー基礎/専門コースの中で活動の概要をご説明して、参加のご希望を伺っていますので、参加したいという方はその時に手を上げてください。その方が環境プランナーの資格申請をされた時点で、メーリングリストに登録させていただいています。もちろんコース中には手を上げなかったけど、あとから参加したいと思ったという方も担当にご連絡いただければ大丈夫ですよ。
Eさん: 環境プランナーコースを受ける楽しみが増えました。
Q5: 環境プランナーの資格をとると活動は広がりますか?
A5:
Eさん: 環境プランナー資格を取れば仕事になりますか。
T講師: 例えば、環境マネジメントシステム(EMS)審査員資格を持っていたら、EMS審査という仕事ができる。逆に言うと、EMS審査という仕事をするには、EMS審査員の“ライセンス”が必要と言う例がありますが、環境プランナー資格は特定の仕事をするためのライセンスではないので、環境プランナー資格を取ったというだけでは仕事が増えるとは言えません。
Eさん: すると環境プランナー基礎コースで勉強したことは、”教養“に過ぎないのでしょうか。
T講師: 一方で、ライセンスがあっても、それだけで仕事になるとは限らないという現実があります。売れっ子はライセンス以外に必ず何らかのコンピタンス(能力)を持っているものです。環境プランナー基礎コースで勉強した基礎知識もコンピタンスのひとつになるものです。ただし、その基礎知識は“教養”として身に付けていただくものではなく、環境問題に携わる者の“常識”として、すなわち環境問題を語り、考えを巡らせるベースとして備えていただくものだと思いますよ。環境に関わる活動をしようとすると、立場の違う多くの人とコミュニケーションできないと困りますからね。
Eさん: 専門コースを修めてERになるとどうでしょう。
T講師: 基礎コースが幅広い環境知識をインプットすることに重点を置いているのに対して、専門コースでは自分のコンピタンスをどうアウトプットして環境活動を進めていくか、そこが要となっています。専門コースを終えて環境プランナーERになると他の人、組織と一緒に“協働”できる素地ができますね。もっとも“協働”にはある程度のコミュニケーション能力は必要ですけど。
Eさん: 実際に“協働”はあるのでしょうか。
T講師: 京都議定書が発効して以来、わが国は実際に二酸化炭素などの温室効果ガスを実際に削減するという局面に入っています。環境コンサルティング会社には、省エネ活動や環境マネジメントの運用に関する仕事の依頼が頻繁にあるということですが、人手が足りない状況で、環境プランニング学会には環境プランナーERへの“協働”要請が寄せられています。また、環境プランナー倶楽部や環境プランニング学会などのネットワークを通じて、環境プランナーER同士が“協働”して静脈物流のマネジメント会社を立ち上げるといった事例もあります。
Eさん: アウトプットできるコンピタンスとコミュニケーション能力のある環境プランナーには、活躍の機会が広がっているということですね。

   
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