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新社会人のきみへ —– ISO攻略(レベル1) —–(その11)

(2)後輩として役割

さきほどは、課長と直属の部下という関係の中でのお話をしました。課長がいてその下に部下が6名いる部署というものを想像してみてください。あくまで仮の話ですが、その6名の内、あなたと同じ新入社員がもうひとりいます。いずれにせよ、新入社員としての同期の人以外はすべて自分より先輩(年齢も社歴も)ということです。

この場合、あなたは仕事における直接のやりとりは課長との間で行われますが、課長と同期の人以外の4名の人は皆先輩という関係です。いくら仕事の指示は直接課長から来るとは言え、会社のしきたりや仕事の進め方などは何から何まで課長が面倒を見てくれるわけではありません。こんなことを課長に聞くと、「あの時何を聞いていたんだ!」と怒られそうなことはそっと先輩に聞いて教えを乞うことができれば、とても助かるものです。その代わり、それによって自分が助かった、と感じられるようであればその先輩に恩返しをしなければなりませんから、「コーヒー買ってきてくれないかな」と言われたらすぐさま「はいっ、行ってきます」というような関係を築いておくと仕事面でもプラスになることが多くなってきます。その先輩が新入社員だった頃の苦労話などを教えてもらえるようになれば、それもとても貴重な情報源になります。先輩の方も自分の仕事で何かを悩んでいる際にふと後輩であるあなたに昔話をしながら仕事の基本に気づき、自分の仕事にプラスの効果が及んだ、なんていうことにもなり得るのです。

そのような何気ない会話が机を並べる課の中で起きることは職場の活性化という面から考えても良い効果をもたらします。先輩におべんちゃらを言って、とりなすようなこともたまには必要かもしれませんが、基本は大人としてのコミュニケーションをしっかりとることです。人の話を最後まで聞く、途中で話の腰を折らない、話している内容をしっかり理解する、と言った基本的なことを常に心がけ実践することができれば、今度うちの課に来た新人はなかなかじゃないか、という評価を獲得することに近づきます。人の話をしっかりきく、ということは意外と難しいことだからです。この「しっかりきく」ということについては別な機会に改めてお伝えしたいと思います。

いずれにせよ、この課の中では大勢の先輩に囲まれた、あなたは後輩という役割を担うことが必要になります。

(次号へつづく)