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新社会人のきみへ —– ISO攻略(レベル1) —–(その12)

(3)若手として役割

3つ目として「若手」という書き方をしました。これは2つ目の後輩という部分とも重なるのですが、少々違う部分も含みますので分けて考えます。

部下として、そして後輩としての役割はあくまで主従の関係で言うと「従」の方でした。昔とはだいぶ日本社会も変わってきたとはいえ、年功序列といった儒教的精神の色濃く残る特に日本企業(外資系企業の場合はいささか状況が異なると思っていますので)の場合には、この感覚を大事にした方が良いわけです。ですが、組織の活性化という観点から考えると、新入社員の方であっても「主」の方に回るケースがあって欲しいのです。

私事で恐縮ですが、筆者の場合を一例としてお話しします。入社後の新人合同研修を終えて最初に配属先に出社した際、そこのトップである支店長から初日の面談時に一番強調されたことが何と以下のことでした。
「君は学生時代に相当にテニスをやっていたようだから(履歴書にはそのような記載はなかったはずですが、人事部からの情報が入っていたようです)是非とも支店の活性化のために女性陣にテニスの手ほどきを『仕事と思って』やって欲しいのだが・・・」という、話しの入り方は相談でしたが、実際は有無を言わさない命令と思える状況でした。
さあ、仕事を頑張るぞと思って初日を迎えたのに、なんだ!?と大いにモチベーションが下がったことを30年以上経った今でも鮮明に覚えています。ですが、経営者の立場となった今となると、その時の支店長の心の内はわかるようになりました。その時の支店長の言い方がダメだったわけですが、支店経営を考えればそれもとても重要な要素の一つであったわけです。完全に時間外の活動になるので今のご時勢ではなかなか実現は難しいことかもしれませんが、当時は社内旅行も行くのは当たり前、という時代でしたので、にわかテニス教室はその後の飲み会も含めてそれなりの数の参加者が集まり、職場の風通し向上には貢献しました。そして何より私自身が支店内の皆さんと仲良くなるきっかけには間違いなくなりました。

長くなってしまい恐縮ですが、このような形で、若い皆さんだからこそおじさん、おばさん(失礼!)では知らない世界(今であれば、スマホやITの世界などが一つのジャンルでしょうか)についての豊富な知見を持っている分野があるのではないでしょうか。仕事とは直接つながらなくても、コミュニケーションのキッカケや、もしかするとそれらの知識を上司の方は理解することでお子さんとのコミュニケーションを取るきっかけになったりするかもしれない、と言った波及効果があるかもしれません。年上の人とは話が合わないケースの方が多いでしょうが、そこは少しだけ我慢しておじさん、おばさんたちに付き合ってあげて欲しいのです。それによって上司、先輩との仕事とは違った意味での関係、絆が生まれるかもしれないからです。その際はあなたがその場でのリーダーとなるわけです。

部下として、後輩として、そして若手として、という3つの役割の違いを是非認識の上、日頃の交流を図る際のヒントにしていただきたいと思います。

(次号へつづく)