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新社会人のきみへ —– ISO攻略(レベル1) —–(その26)

5.3 連係プレー

5.2項で複数の部署の連係プレーによって、仕事は完結していくものであることをお話ししました。
普段あなたが利用する飲食店やコンビニエンスストアで考えてみればそこでも感じ取れると思いますが、お客様と接触して何らかのサービスを提供する仕事であっても、必ず原材料の調達や調理をする部門が存在するからこそ、窓口対応する人は接客に専念できます。またその場でお金のやり取りがある仕事であれば、何らかの形で情報システムとの連動が現代社会の仕事においては存在します。直接情報システム部門の人とのやり取りはその場では起きていなくても、情報システムが存在することの恩恵に窓口の人は必ず預かっているわけです。

このように業務は個人経営の会社でない限り、必ず何らかしらの形で社内の他の人との連係プレーがあってこそ成り立つものです。
そしてその連係プレーのやり方はその都度都度決めているものでしょうか。違うということにあなたも同意いただけるでしょう。毎回毎回やり方を協議していたのでは非効率極まりない、ということになってしまいます。多くの企業では標準化、としてこの仕事はこのようなやり方で処理をして(他の部署に)流していくやり方を決め、そしてそれを間違わないように書面に落としこんだり、録画してインストラクションとして用いるなどの工夫をしています。これによって、仕組み化が進んでいくわけです。その仕組み化が現場で勝手に起きているのではなく、上層部(役員)の経営方針に基づいて社内の全部署で行われ、その会社の統制が取れている、という状態になれば、その会社には立派な仕組みが存在する、と言えます。この全社的な仕組みのことをマネジメントシステムと呼んでいるのです。

つまり、それは会社としての目指すべき方向(経営の目的)を踏まえた全社一丸となった組織運営が進む上での下支えになっている仕組みがマネジメントシステムなのです。ですから現場だけで活用するものではなく、社長であってもマネジメントシステムのことをしっかり意識した言動を取らなければなりません。全役所職員が自らの言動を律する根拠がマネジメントシステムにある、と言ってもよいでしょう。
そしてマネジメントシステムは会社経営の仕組みことですから、その仕組みは会社ごとに当然違うものになります。千差万別であり、二つとしての同じものはないはずです。

(次号へつづく)