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新社会人のきみへ —– ISO攻略(レベル1) —–(その31)

6.4 ISOマネジメントシステム規格の骨子

いよいよISOマネジメントシステム規格の内容に入っていきましょう。
2012年にISOから共通テキスト文書というものが発行されました。ISO規格作成者のための手引きなのですが、ここでISOが発行する、あるいは改訂するマネジメントシステム規格については、この共通テキスト文書を骨格として用いて、その上で各個別分野固有の内容を肉付けしていきなさい、というるルールが定められました。ISO業界内では同文書のことを附属書L(発行当初は附属書SLと言われていた)と呼んでいるため、もしかすると皆さんの会社内でも附属書Lという用語を用いている人がいるかもしれません。完全なISO業界内のテクニカルターム(技術専門用語)です。ただしそれを使ってはいけないというものではありませんので、ご容赦ください。
さて、この共通テキスト文書の章立ては以下のようになっています。

1.適用範囲 6.計画
2.引用規格 7.支援
3.用語及び定義 8.運用
4.組織の状況 9.パフォーマンス評価
5.リーダーシップ 10.改善

図表6-1 ISO共通テキスト文書(附属書SL)の構造

そして、この箇条の流れがそのままPDCAサイクルを回しやすいように構成されているのです。
共通テキスト文書内には書かれていないのですが、ISO 9001規格やISO 14001規格に展開される際にそれぞれの規格でPDCA図が書きこまれています。若干の違いはありますが、趣旨は同じであることを下記の図を見れば感じ取れるのではないでしょうか。
図表6-2 ISO9001におけるPDCAサイクルの図
(JIS Q 9001 0.3.2項より引用)

図表6-3 ISO14001におけるPDCAサイクルの図
(JIS Q 14001 0.4項より引用)

そして、今一度、図表6-1の共通テキスト文書の章立てに目を移してください。この構成の中で主文とも言える内容が書かれているのは、4.組織の状況から10.改善までの各項目になります。
規格要求事項と呼ばれるところもこの4~10の章が対象になっています。
認証を取得するにはこの4~10に書かれた規格要求事項と呼ばれる部分にすべて対応していなければなりません。そのことについては次の6.4でもう少し説明をしていきます。

(次号へつづく)