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新社会人のきみへ —– ISO攻略(レベル1) —–(その32)

さて、ここではISOマネジメントシステム規格の骨子を理解してもらいたいわけですので、その説明に戻りましょう。
4~10で書かれている内容を、少し長くなりますが、言葉で説明を加えると以下のようになります。

①組織経営を行っていくに当たり、自社の置かれた状況を経営陣はしっかりと認識すると共に、自社の経営の目的を忘れることなく、どのような自社の将来を創り出していくかを経営者の責務としてしっかり描く。

②その描いた将来像の達成のために、経営者は率先垂範して自社を取りまく状況を社内に発信すると共に、取り組むべき課題に全社一丸となって活動ができるような方針を設定する。

③定められた方針に基づいて、各部門、部署では目標を設定し必要に応じて部署内や各個人への目標の展開を図り、日々の活動につなげる。

④それらの活動を行っていくうえで必要な経営資源を会社は確実に用意する。大事な経営資源とは、人材、設備機器類や職場環境、そしてお金の用意(社員の皆さんの給与賞与も含んで)という、俗に言う「人、モノ、お金」のこと。

⑤定められた方針に基づく目標達成のために、会社が用意した経営資源を上手に活用して、自社ならではの魅力ある製品・サービスの製造・提供を行う。

⑥自分たちの活動が狙うべき方向に向けて進んでいるかを確認、評価する。その確認、評価には監視測定、検査、内部監査、マネジメントレビューと呼ばれる手法を使う。

⑦常に改善を意識して、不具合が見つかった場合は、応急処置を行うだけでなく、二度と同じ不具合がおきないような対処策を検討し、実施する。また問題なく納品、提供まで終わったものであっても更によくするために何かできることはないかに目を光らせ、場合によっては仕組みそのものの改善まで行う。

⑧確認、評価を行った結果を次の方針や目標に活かして、継続的改善のサイクルを回して行く。

少々長くなりましたが、これがあなたの会社の一定期間(例えば1年)のサイクルの内容です。そしてその活動状況をお客様に見られたときに、安心感、信頼感が感じられるような組織運営としていくための指南書としてISOマネジメントシステム規格が作成されているのです。

(次号へつづく)