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新社会人のきみへ —– ISO攻略(レベル1) —–(その5)

1.2 自分を知る

前項では「守破離」のお話と、自分自身が選択した結果、今のあなたがある、というお話をしました。
ここでは自分と向き合うことについてもう一段深掘りをしていきます。


「あなたの身長は何cmですか?」と聞けば、ほとんどの方が「●cmです」という答えを返してくれるでしょう。
なぜかと言えば、これは自分の外見について客観的なデータを皆さん自身が掴んでいるためです。
では、「あなたはどのような働き甲斐を日々の仕事の中で感じていますか?」と問われた場合はどうでしょうか。すぐさま答えがパッと出てくる、という人はなかなかいない、のが現実ではないでしょうか。なぜかと言えば、それは客観的な数値データで答えを言えばよい、というものではなく、そしてまた一人ひとりの答える内容が違うという点、さらに、そのようなことをとことんまで考えている人が今の日本では少なくなってしまっている、ということもその背景にあります。

身長や体重などの定量評価ができるものは基本迷うことがありません。ですが、考え方や気持ちなど定量評価できない物事は世の中にたくさんあります。自分のことを他者に語るときにも、定量評価できることだけを伝えても、相手の方との関係はなかなか深まらないはずです。相手の方との距離を縮めるためには、ビジネスにおいても男女間のお付き合い時でも、自分はどのような人間である、という定量評価の枠組みに留まらない情報の開示がとても大事になります。

ではその情報の開示(自己開示のこと)をどこまで、どのような内容で伝えることが今のあなたであればできますか。
これは簡単そうですが、実はとても難しい問いかけです。なぜかお分かりになりますか。実は自分のことは自分自身でもわかっていないのが人間だからです。例えば、おしゃべりなタイプなのか、おっとりしたタイプなのかとか、あまり物事に動じないタイプなのか、小さなことでも一喜一憂してしまうタイプなのか、などという観点であればまだ自己分析はしやすいかもしれません。ですが、プレッシャーのかかった場面でどのような反応を示しやすいのか、ということはなかなか自分ではわからないものです。また、「無くて七癖あって四十八癖」という諺にもある通り、自分自身では自分の癖がわかっていない、とよく言われるように、自分自身のことは自分で理解することは実は難しいものなのです。

そして誰であっても様々な人生経験を重ねていく上で変化を経験します。以前は全く興味関心もなかったことが最近とても気になる、というケースを既にあなたも経験しているのではないでしょうか。

(次号へつづく)