ISO情報

新社会人のきみへ —– ISO攻略(レベル1) —–(その7)

1.3 自社を知る、そしてお客様を知る

前項では自分自身としっかり向き合うことの大事さ、そして難しさのお話をしました。
何事も完璧に仕上げようと思うと、気が重くなり時間も膨大に費やすことになってしまいます。適当なところで切り上げて、とは言いにくいですが、まあこのくらいまで突き詰めればよいかな、と自分で思えるところまで来たら先に進みましょう。
自分の理解の次に学ぶべき、理解を深めるべきことは、今自分が勤めている会社についてです。

「何をしている会社なの?」と友人から聞かれたとしたら、その業界、取扱製品には詳しくない人に対しても、「ああっ、そうなんだ」という反応をすぐさま得られるような分かり易い説明ができそうですか。
短い時間で相手の人に理解してもらうようなポイントを押さえた説明というものは、簡単に思えて実はハードルがあるものなのです。
それをクリアできても、相手の人から「どんな特徴のある製品なの?」と次の質問が来たらどうでしょう。さて、何をどう説明すればいいかな?と一瞬戸惑いませんか。様々な事業を行っている大会社であれば余計に、どの事業部門の話をすればよいのだろう、と逡巡してしまう可能性もありますね。

大事なことは、自信を持って自社のことを説明できるようになる、ということです。大会社で考えれば、入社して半年や1年では、全事業分野について、このような業務を行っています、という説明ができるようにはならないでしょう。ですが、自分の所属する部門、事業分野ではどのような製品(商品)を扱っているか、そして製品が出来上がるまではどのような流れになって複数の部署が絡んでいるのか、この説明はできるようになって欲しいのです。
もしこれから社会人になる方であれば、会社内に存在する部署名を覚えることから始めていかなければなりませんが、それぞれの部署は、仕事が流れていく過程の中でどのような役割を担っているのか、ということを理解しようという気持ちを持って自分の会社を学んでいくことがとても大事なことになります。
そして他の部署が場合によっては所在地も離れていたりすると、どのような人々がそこで仕事をしているのかもさっぱりわかりません。同じビルの同じフロアにいる人々であればまだ話をすることもできますし、毎日顔を合わせるわけですから、わからなければ質問をして教えてもらうこともできるでしょう。遠くに離れていると、そのようなことは全く不可能です。
自社で制作している会社案内やホームページで発信している情報から、自社の理解を深めていく、ということも有効な方法です。

そして自社のことを知る段階で、同時に理解を深めていって欲しいことがあります。それはお客様を知る、ということです。ここで言うお客様を知る、ということは、単に誰が自社の製品を購入してくれるか、という相手の名前(会社名)だけではありません。
どうしてそのお客様は自社の製品を購入してくれるのか、お客様が自分たちの会社の製品に求めていること、期待していることは何なのか、そういったことまで理解をしてこそ、お客様のことを知った、と言えます。
更に理想論として言えば、購入して下さったお客様が自社製品を活用して、どのようなことを行っているのか、ということまでの理解を深めていくことができれば新入社員としては大変すばらしい洞察力を持っている、という評価につながっていくでしょう。
自分を知る、自社を知る、そして自社のお客様を知る。頑張って学んで行ってください。

(次号へつづく)