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ISO内部監査って何?どうやるの? (その5)

●ISO内部監査で答える側を務めることになりました(その4)

営業に異動になって半年の鈴木さんへの部長の突発的な特別講義、いよいよ佳境に入ってきました。

前回は業務と業務運営基本マニュアルの関係がおぼろげながら見えてきて、その業務運営基本マニュアルを読んでおくように、という部長指示が下りたところでした。
そしてもう少し、その業務運営基本マニュアルに関する部長の話が続きます。

「そして内部監査ではその業務運営基本マニュアルを大事な基準文書として、日頃我々の営業活動において、お客様と折衝時に環境配慮の対応ができているか、そしてその決定事項を踏まえて社内を動かしていく際にも、そのお客様の環境配慮の意思が内部にもれなく伝達されているかどうか、そして最終的にお客様に納品される品物が当初の想定通りの環境配慮ができた製品に仕上がっているか、という一連のプロセスがきちんとできているかどうかを監査してもらうことになるんだ」
「なるほど、あまり今まで環境配慮、ということを強く意識してきませんでしたが、その流れであれば、普段私も仕事をしていく中で取り組んでいることとの違和感を感じませんので大丈夫ではないかと思いました・・・」
「そうか、それは頼もしいことだ。確かに本当に普段、ISOのことなど気にせずに、でも狙ったパフォーマンスが挙げられていれば理想と言ってもよいだろう。ただしだんだん人間慣れが出ると、基本ルールからの逸脱というものがどうしても出てしまうものでね。まあ、今回の監査もその基本ルールからの逸脱がないかどうか初心に返って点検してもらう、という気持ちで受けてもらえばよいということなのだよ」
「えっ、初心に返ってですか」
「おお、それじゃかえって鈴木君にはわからなくなるかもしれんなあ。簡単に言えば、内部監査だからと言って、何か特別の準備をする必要はなく、平常心で、普段の業務運営をどのように行っているかをそのまま監査してもらえばよい、ということなんだよ。本当にわが社にISOが浸透しているなら、それで全く問題は出てこないはずなのでね。とは言っても現実はなかなかそう理想的にはいかないので、たまには上司以外の違った人の目で、そして新鮮な気持ちで、普段の仕事ぶりを評価してもらう、というのが内部監査なわけだ」
「だんだん話が込み入ってきたように感じますが、でもおっしゃっていることはわかったような気がします。つまり、内部監査を受けるから、といって何か慌てて準備したり、緊張して臨む必要はなく、普段のままの仕事ぶりをチェックしてもらえばよい、ということですよね」
「まあ、簡単に言えばそういうことだ」
「わかりました、ありがとうございます。これで内部監査も怖い、なんて気持ちにならずに臨めそうです」
「おいおい、そう簡単に決めつけてくれるなよ。まずは業務運営基本マニュアルを1度しっかり全編にわたって読んでからもう1回、そのセリフを言えるかどうか聞かせてほしいんだなあ」
「えっ、業務運営基本マニュアルを読むと何かあるんですか」
「それはまあ、読んでみないと、何とも言えんなあ」
「わかりました。今日帰るまでに読んでおきます」
「うん、頼んだよ、流し読みではなく、しっかり読み込んでくれよ」
「はいいい・・・・・」

(次回に続けます)