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ISO内部監査って何?どうやるの? (その9)

●ISO内部監査に向けて改めて業務運営基本マニュアルを読んでみました(その4)

前回は鈴木さんが自社のマニュアルが環境マニュアルという名称ではなく、業務運営基本マニュアルとなっていることに疑問を感じ、部長に質問したところでした。そこから話が内部監査員が用いるチェックリストに及んで行っています。その続きの再開です。

「標準チェックリストは内部監査員になってまだ日の浅い、経験値の乏しい内部監査員にとってはとても重宝するものとして作成されているのだが、この標準チェックリストが実は業務運営基本マニュアルから、主に環境関連の部分を抜き出して作られているものなんだよ。だからマニュアルに書いてあってもISOの環境内部監査の際にはそれは割愛してよいだろう、という部分がすでに決められている状況になっている、というわけさ。これを作るときには私も多少は手伝ったがなかなか苦労したんだよ。まあそのおかげで、ISOに関すること、環境内部監査に関することはだいぶ理解できるようになったのだがね」
「なるほど、だいぶわかってきました。効率的に内部監査をするためにも、余分なところはバッサバッサ、カットしている、ということですね」
「うん、まあ、その『バッサバッサ』という表現は気になるのだが、場合によっては、だいぶそぎ落としている、という見方もできるかもしれないな。いやだが、必要なところは業務運営基本マニュアルの内容がすべて網羅されている部分もあるから、やはり『バッサバッサ』というのは違うな」
「はい、わかりました、あんまりそんな細かいところにこだわらないでください。取捨選択の上、適宜削られている、ということだと思っていますので。それよりほっとしたのは内部監査では、この前お客様から頂いたクレームについてまた蒸し返されるのかと思ってとても憂鬱な気持ちになりかかっていたのですが、そのクレームは環境問題とは程遠い話なので、気にしなくてよい、ということですよね」
「まあ一応そう考えて問題はないだろう。だがどのクレームのことを恐れて君が取り上げているのか今すぐピンと来ていないけれど、環境問題に絡むクレームもあることはあるんだから、その場合は色々聞かれることになる、という点は勘違いはしないでくれよ」
「はい、わかりました」

ここまで教えてもらうと、私も少しはISOの内部監査についても理解できるようになってきた気がします。その業務運営基本マニュアルについてもその内容について別な日に部長とやり取りする中で、
「これで君もようやくわが社の業務運営の基本、そしてその全容が見えてきたようだね」と言ってもらうことができましたのでホット一息です。
これでようやく内部監査を受けることができるのかな、と思えるようになってきた自分がいることを感じています。部長に感謝しないといけないですかね。
とはいえ、部長から繰り出される矢が尽きたわけでは全くありません。本当にあの人は部下を教育しようとしているのか、ただ単にいじり倒そうとしているのかよく解らないので、こちらも付き合っていく苦労を人一倍味合わないといけないので困っています。
とは言えこちらも知識がない部分なので、何とか耐え忍んで、部長から学ばねばなりません。何とか乗り切りたいと思います。

次回はこのマニュアル、そしてチェックリストの話を意識しながら、あくまで被監査側からの見方ということで、内部監査を受けるにあたっての心構えや準備の基本というレクチャーを受けたお話をしてみたいと思っています。

今回もお読みいただき、ありがとうございます。