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『3分でわかるISO入門 ~イソ子さん奮闘記~』

『第1回:イソ子さん登場!ISOって何なのよ!?』

 

登場人物
矢田イソ子さん(25)
大手アパレルでの総務職(派遣)を経てミシマテクノファクトリーに入社。ブレイク前のアイドルの追っかけが趣味。ちょっと天然キャラで早とちりの名人。

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【とある会社の朝礼にて】

はじめまして!
私、矢田イソ子といいます。25歳、独身です。
前職はアパレル系の会社で総務部に所属していました。派遣社員だったんですけどね…。
そしてこの度、株式会社ミシマテクノファクトリーに入社することになりました。
憧れの正社員です。今、希望に胸がふくらんでいます! 管理部の所属で頑張らせていただきますので、先輩の皆様、どうぞよろしくお願いします!
えーと、趣味は「ブレイク前のアイドルの追っかけ」です。同じ趣味の方はぜひライブにご一緒しましょう!私、チケットを取る秘密のルートがありますので!
ちなみに今一番の推しメンは…あ、「推しメン」ってわかります? 私が推してるメンバーなんですけど、今の推しは何と言っても…

ゴホン!

おっと、磯貝課長の咳払いです。これは、「自己紹介の中で、そこを詳しく話すことはありませんからね!」という警告のサインと見るべきでしょう。

それにしても、イソ子さんは明るくてとても良いですね。
その調子でお仕事も頑張ってください!

さて、イソ子さんの自己紹介も終わり、磯貝課長が新人研修を始めたようです。新人研修と言っても、中途採用なので対象はイソ子さん一人だけなのですが。

さて、読者の皆様には、磯貝課長に代わって、この会社のことを私から説明させていただきましょう。
え?私ですか?
えーと、《天の声》とでもしておきましょうか。いろいろとやらかしそうなイソ子さんを助けるべく、イソ子さんの心に語りかけていこうと思っています。

まずはイソ子さんが入社した会社についてご紹介しましょう。
社名はミシマテクノファクトリー株式会社。(イソ子さんは「株式会社ミシマテクノファクトリー」と言っていましたが、正式名称は「株式会社」が後ろにつきます)
ミシマテクノファクトリーは東京都江戸川区にある 社員150名の会社です。 創業は1977年で、プラスチックの成形事業を行っています。わかりやすく言えば、家電の操作パネル部分だとか、スマホのパーツやスマホケースなどを作って大手メーカーに納品している会社です。

そして、イソ子さんが配属された「管理部」はミシマテクノファクトリーの事務業務全般を担当している部署で、その管理部の課長が磯貝さんというわけです。
管理部の業務内容をザっと挙げると…

・人事採用
・来客対応
・電話対応
・郵送作業
・設備品の購入
・防災管理
・社内制度の改善
・イベント運営
・勤怠管理
・請求業務

…と説明している間に、新人研修が終わったみたいですね。
イソ子さん、どうでした?会社のことやお仕事のことはちゃんと理解しましたか?

イソ子さん:
あれ?不思議な声が聞こえてきた!誰? まぁいいか…なんだか私に優しそうな声だから…。
えーと、研修の話だったわね。
会社のことは一通りわかったつもりです。それから、私が配属される管理部のことも一通り説明していただきました。前の会社でやってきた総務の仕事とはそこそこ同じみたいなので、たぶんうまくやっていけるんじゃないかと思います。

「一通り」とか「つもり」とか「たぶん」とか「そこそこ」というのが心許(こころもと)ないですね…。それはさておき、ミシマテクノファクトリーのやり方やルールを覚えることが大事なのですが、そちらは大丈夫ですか? すぐにでも業務に入れますか?

イソ子さん:
大丈夫だと思うんですけど…。正直言うと、この会社のやり方は少しメンドーくさい感じです。確認することがとても多くて。そこがちょっと心配。だって、私のやり方はどちらかと言うとアグレッシブなので。

どういうこと?

イソ子さん:
仕事にはサクッと手をつける!私のモットーは「瞬発力」ですから。「まずは動け!」という感じです。私はどちらかと言うと、《アスリートタイプ》って言うのかなぁ…。(←おいおい!)
やり方ですか? やり方は、その時その時でイメージが浮かぶ感じかな。私は《アーティストタイプ》でもあるので。その方が気持ちよく仕事ができますよね。うん、気持ち重視型です!(←おいおい!)
そのやり方がうまくいかなかったら? うーん、いつもうまくいってるような気がするけど…。もしも万が一うまくいかなかったら、「次はうまくやる!」。これに尽きます。私、《楽天家タイプ》なんですよ。次は気合いを入れてやればなんとかなるもんです。結果がすべてです!(←おいおい!)

うーん…。イソ子さんが《いろんなタイプ》であることはさておき…。
瞬発力で場当たり的に仕事をしたり、結果重視でプロセスを軽視していたり、自分の仕事のことはまったく客観的に見ていないし、だから改善には結びつかず、その次もまた場当たり式で…。
《タイプ》は《タイプ》でも、イソ子さんはどうやら《教え甲斐のあるタイプ》のようですね。
え? あ、こっちの話です。オホン、気にしないでください。
ところで、磯貝課長から受けた研修で何かわからないことはありませんでしたか?

イソ子さん:
「ナントカさんの許諾が必要」とか、「資料がどこそこのラックの中にある」とか…、今の今は人の名前も場所もわからないのでボンヤリしていますけど、それはそのうち何とかなるだろうから、「わからない」というほどではないですね。そもそも、許諾とか資料とか必要あるのか?って話だし…。(←おいおい!)
えーと、わからないこと…わからないこと…。
そう言えば、磯貝課長が「変な言葉」を使ってました! アレは全然わからなかったです(キッパリ)! でも、前の会社で聞いたことがあると言えばあるような…。私、興味がないことはまったく頭に入らないんですぅ。(←おいおい!)
だけど大丈夫ですよ、気にすることはないんじゃないか…と。だって、磯貝課長も「今はまだわからないと思いますが、いずれじっくりと話します」とおっしゃっていましたから!
え?どんな言葉だったかって?
えーと、横文字…って言うか、アルファベット三文字の。ほら、よくあるじゃないですか。GDPとかTPPとか。あ!つまり、アレも経済用語だったのかしら!きっとそうだわ!いや、むしろパソコンとかインターネット用語かも…。USBとかURLとか。

もしもし?イソ子さん?
アルファベットの三文字とは、もしかして「ISO」ではないですか?

イソ子さん:
それですーーーっ!
ほらほら、ノートにもメモってありましたよ、「ISO」 って! え? メモっていたのなら、先に言えって? えへへ、《とったメモは見返さないタイプ》なんですよ…。(←おいおい!)
ところで、ISO って何なんだろう? 初めて聞いた言葉だわ。
GPSみたいなスマホの新サービスかな。ISOとIoTは似ているからAI系の難しいやつ?IT用語は追いかけるのがホントに大変…。 え、違う? じゃあ、新しい通信キャリアの社名かな。格安スマホ系の。最近、ちょいちょい新しいのが出てくるから。 …それも違う? だったら、NPO法人と響きが似ている気がするけど、「ISO法人」ってこと?…似ているのは一文字だけか…。 えーとえーと、国際オリンピックの委員会はIOCだし、私のスマホはiOSで、エネルギー関係はLPGだし、私が好きなのはSNSだけど、TDLも好きなのよね…。え?まさかのUFOだったりして?CIA?SOS? それから、えーと…

もしもしー?イソ子さんー?
まだ続けますかー?

どうやら、イソ子さんは本当にISO を知らないみたいですね。これは本当に教え甲斐があります!
では、これから何回かに分けてイソ子さんにジックリISO を教えていくとしましょう。
ただし、イソ子さんの社内での日常業務を通してISO の本質を理解してもらうことにしようと思います。なぜなら、「実践で身につけるISO 」を伝授する方が《アグレッシブなイソ子さん》には向いているはずなので。だから、敢えて「ISO の何たるか」を言葉で説明はしません。
きっと磯貝課長も同じ考えでISOの説明をしなかったのではないでしょうか。

ではイソ子さん、頑張りましょうね!

イソ子さん:
残念でしたー! 「ISO が何たるか」…私はもうわかっちゃいましたよ。人は私を「早とちり」と言いますが、頭の回転も理解も速いってことなんですから!
言ってもいいですか?これはある言葉の頭文字をとった略語なんです。でしょ?
ISO とは「いつも(I)幸せな(S)オンナ(O)」の略です。つまり、私のことですね、ウィッシュ!…

もしもし?イソ子さん?
ギャグが微妙に古いですね…。時代は『令和』だと言うのに、『平成』のネタで来るとは…。しかも、本人はギャグのつもりではないみたいだし…。

いろいろと先が思いやられます…。

〔次回に続く〕

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【イソ子のつぶやきメモ(1)】
毎回、覚えたことをメモっておきたいと思います。
入社初日は、あまりメモることもないのだけれど…あ、これこれ!

・メモったことは読み返すこと⇒習慣化する!
・会社の正式名称は「ミシマテクノファクトリー株式会社」⇒絶対に間違えないこと!

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【(ちょっと中級者向け)ISO用語辞典】
このコーナーでは、ISO用語を少しずつ説明していきます。
皆さんにもイソ子さんにも少し難しいかもしれませんが、頭の片隅に入れておいてくださいね。

今回の話題になった『ISO』は「アイエスオー」とか「イソ」などと呼び、「International Organization for Standardization」の略です。日本語では「国際標準化機構」と言います。
え? 難しいですか?
かまいませんよ。今は、ISOを「アイエスオー」「イソ」と呼ぶことだけでも覚えておいていただけたら!

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次号:2019年4月24日(水)配信 『第2回:思い込みでやる仕事はミスのもと!』

お楽しみに!