ISO情報

ISOマネジメントシステムの審査員って何?(その2)

 前回に引き続いて、ISO審査員のお話を続けましょう。
 前回は審査員には3つのグレードがあって、主任審査員には様々な知識そして経験が求められることをお話ししました。

 今回は、エントリーレベルの審査員補についてのお話をしましょう。
 審査員補の資格は、何も審査業務を行う方だけが取得しているものではありません。
 えっ!と驚かれましたか?
 そうなんです。日本の産業界においては、現在審査員補の資格をお持ちの方がISO9001(品質)で約5,000名程度います。その大半は認証機関に所属しているのではなく、認証を取得している組織の側にいらっしゃる方なのです。審査をするのではなく、審査を受ける立場の方々ということなのです。
 何で審査を受けるのに審査員の資格を持っているの?と疑問におもわれた方もいらっしゃるでしょう。ごもっともです。審査を受ける際に審査員資格を持っていないといけない、ということは全くありません。審査を受けるときには、組織がしっかりとISOの要求事項に基づく組織の仕組みを作り、運営をしていればよいわけですから。

 ではなぜ、特にISO事務局がいらっしゃるような組織規模の会社(要するに大企業です)では、ISO審査員の資格を取得されている方が多いのか、それは審査で有利に作用するからではなく、しっかりとした仕組みを自分たちで構築する際に、ISO事務局の方の力量向上に審査員資格取得が役に立つからです。

 ISOの審査員資格取得のためには、その専門教育を行っている研修機関の研修コースに参加し、最後にある試験に合格しなければなりません。
 殆どの研修機関では、平日の5日間連続のコースでこの審査員になるための研修コースを行っています。毎日夜遅くまで研修を行い、最終日には2時間にも及ぶ試験があります。とは言え、決してこのISOの審査員資格取得は弁護士資格取得のような難関資格ではありません。全くISO規格を見たこと、読んだことがない方が審査員研修コースを受講した場合は、合格はかなり厳しいでしょうが、事前に規格の自主勉強をそれなりに行って、コース実施中も晩酌を控えて、復習をしっかり行えば、多くの方が合格できるレベルです。
 しかし手を抜いた方、あるいは審査員として必要な力量を身に付けられなかった方は残念ながら不合格になるケースも毎回のように出ています。なめたらあかん、ということですね。

 今日は最後に少しご案内です。

 テクノファで実施している審査員資格取得の講座は下記のもの等があります。ご興味のある分野については調べてみてください。

 尚、テクノファ以外でも審査員研修コースを実施している機関はあります。
 私たちの業界団体の集まりがありますので、そちらのホームページも見ていただくとよいでしょう。
 JATA(審査員研修機関連絡協議会)