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ISOの認証取得って大変なの?(その3)

 認証を取得する、というお話の3回目です。いよいよ具体的な話に入りましょう。
 認証取得とは何かといえば、とても簡単に言えば、皆さんの会社が、ISOの要求事項をカバーする形で仕組みを作り、そして運用が行われていることが第三者によって認められた、ということです。
 ここでとても重要なことですが、認証を取得するためには、ISOの要求事項が求めている内容に、皆さんの会社の仕組みを合わせなさい、ということでは決してないのです。
 例えば、健康診断で考えてみましょう。
 ある身長180㎝の男性の体重が100㎏と測定されたとします。男性であってもずいぶんな重さですよね。ではこの男性、この体重だけすぐさま健康上問題があるあるいは要精密検査、という判断をしますか、ということで考えていただきたいのです。体重100㎏というのはいくら身長が180㎝と高い人であってもさすがに問題になる可能性大ですが、それだけで精密検査(ISOの認証審査で考えると不合格ということです)ということにはなりません。もしその男性が20代でなおかつラグビーの現役選手だとしたらどうでしょうか。つまり体重は脂肪によるものではなく、筋肉によるものだとしたら、おそらく体重以外の健康診断の数値も全く問題なし、となるはずですよね。
 何が言いたいか、というと、ISOの要求事項は、体重を70㎏以下に抑えなさい、というような内容ではないということなのです。ある一部分をみて良い悪いの判断をするのではなく、あくまで全体をみて判断をしていく、ということなのです。つまり健康な体を作り、維持している状態であればよいのですから、健康診断であればその人の身長や性別によって健康体かどうかをチェックするのと同様に、その組織の業種業態、そして規模や社歴など様々な要素を勘案して、今の状態がその組織にとって適切なものかどうかを評価判定し、その結果、ISOの要求事項と照らし合わせても問題ない、となると認証が授与される、ということです。
 せっかく今まで良い組織運営の仕組みを持っていたのに、ISOに取り組むという判断をした後に、ISOの要求事項に合わせるような形で自社の良い部分が隠れてしまう、下手をするとなくなってしまう、という組織が出ていることも事実です。
 これから取り組み皆さんは決してそのようなことにならないように、自分たちにフィットする、つまり役に立つ仕組みを整備したうえで、ISOの認証取得に臨んでいただきたいと思います。