ISO情報

経営者が取り組む必要があることって何?(その2)

 前回は後半で創業したばかりの会社が、だんだん事業が拡大していき社員の方を雇って事業拡大を目指していくに際して、ISOが活用できる、というお話を致しました。そこの部分をもう少し深堀していきましょう。
 創業したばかりの会社は、創業者の思いと頑張りが何よりも大事で、そこに結果が伴って来ればその会社は生き残っていくことができるわけです。そして見事に事業が定着し、拡大路線に入ることができると社員の数も増えていき、仕事の内容も多岐にわたっていくことになります。創業者一人が仕事を行うわけではなくなることから、組織運営の仕組みが必要になるわけです。
 その仕組みをどのように作るかということこそ、経営者の取り組まなければならないことです。もちろん一緒に働く仲間の協力がなければ仕事は回っていきませんから、仕組み化を図る段階で、社員の皆さんの意見を聞くことは大事なことです。仕事の流れの整理し例えば、商品開発はどのように行っていくか、原材料の購入はどのような手順か、実際の製品やサービスの作り上げ方で絶対守るべきポイントは何か、などのポイントをわかりやすく整理して共有化を図っていく必要があるということです。
 その際に文書が有効であると判断するのであれば、その内容を書き落としていけばよいわけです。

 ISOというと文書が、記録が、ということをお聞きになった方もおられると思います。昔は確かに文書や記録に関する要求事項がたくさんありましたが、そのあたりはどんどん変わっています。ある意味ISO規格も改善が図られていますので、むやみやたらと文書や記録を作成する必要は今ではなくなっています。いずれにしても、経営者として取り組むべきことは、自分の会社の仕事の流れを整理して、誰にでもわかるものとして、それを周知徹底することです。
 そして経営者が行うべきことの中で、もう一つの大事なことがマネジメントレビューです。そのあたりのお話を前回したのですが、もう少し説明加えたと思います。
マネジメントレビューは、認証取得のために、マネジメントシステムの運用状況についてある一定期間(多くは1年でしょう)についての見直しを経営者自らが行うものです。あくまで審査対応ということであれば、運用している品質なら品質マネジメントシステム、環境なら環境マネジメントシステムに関して、自組織の運用状況を確認し、その先の対応についての指示を出していけば良いわけです。ですが、経営者視点からすればこれだけで終えてしまうのはもったいないのです。長くなったので、次回に続けます。