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経営者が取り組む必要があることって何?(その5)

 前回は、経営者がISOに取り組む意義、価値を自らの言葉で語ってほしい、というお話をしました。その続きです。
 なぜ自分たちに必要なことなのかの説明には、論理性も必要です。ぶれない軸、と言い換えてもよいでしょう。
 前々回に多少「理念」について触れました。どのような言葉が皆様の会社で用いられているかはあまり大きな問題ではありません。大事なことは皆さんの会社における最上位概念(理念とか社是、ビジョンといったようなもの)からつながるISOの枠組みがきちんと整合がとれていることです。
 例えばISO 9001では必ず品質方針を設定しなければいけないことになっています。では品質方針はどのように考えて設定すればよいのでしょうか。
 第一に押さえておく必要があることは、ISO規格の中に出てくる言葉で言えば、「組織の目的」とつながっていることです。さあ組織の目的とは何か、という問題が出てきてしまうので、そこで先ほどの理念、ビジョンという言葉を思い起こしていただきたいわけです。
 理念を踏まえて品質方針を設定する。これは経営者でなければできないことです。そしてその決定した品質方針を全社に確実に浸透させるための号令をかける、これも経営者が行うべきことです。優秀なナンバー2がいる会社であればその人が対応しても問題はありませんが、そのような場合たいていはそのナンバー2の方も役員さんでしょうから、ある意味経営者がすべきことをしていると言えるわけです。
 その品質方針に基づいて、各部門で目標を作っていくことによって組織が動いていくわけです。
 さあいかがでしょうか。経営者が取り組むべきこと、当たり前のことかもしれませんが、それらのことはISO 9001の中でも明文化されているのです。
 これ以外にもまだいくつか経営者が行うべき事項はあることはありますが、だんだん細かい話になっていきますので、今回のシリーズもいったんここまでとしましょう。
 次回からはテーマが変わり、目標についてお話ししたいと思います。