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ISOに取り組む際の目標ってどういうこと?(その2)

 前回は、目標設定そして行動計画について、を若いカップルがマイホーム購入の夢を叶えるためにどのようなことを考え、行っていくかというお話で説明しました。今日は、その目標設定をしていく上で、ISOの一つの特徴の部分をご説明したいと思います。
 さて、それは何かと言うと、「測定可能な目標を立てる」ことです。
 測定可能な目標ってどういうこと?とお感じなった方も多いでしょう。目標と言うと、いついつまでに何を仕上げる、というような到達地点をイメージされる方も多いと思います。結果の判定はできたかできなかった、ということで自他ともに評価をすることになるわけですが、それでももちろん良いのですが、そのような目標設定の場合、達成した場合は良いのですが、達成できなかった場合に少々悲しいというかむなしいものを感じてしまうことが多いと思います。せっかくその時点まである程度の長期間にわたって(場合によっては1年ということもあるでしょう)対応を図ってきたので、目標達成できなかったとなると、それまでの時間、過程をすべて否定されてしまったような気になることがありませんか。結果だけ見てしまうと、途中経過を評価することがなくなってしまうという例です。
このような評価をされるとなると、ある時点で目標達成が困難な状況になると、もうその時点でやる気を維持することは難しくなってしまいます。これでは働く人本人にとっても会社にとっても非常に残念な状況になってしまうわけです。やはり途中経過をきちんと評価する仕組みは大事になるわけです。
 そしてそのためにも、結果でできた/できないという評価に陥ることがないように目標は測定可能なように設定することを意識して欲しいのです。
 簡単な例でいうと、営業成績で目標金額への到達度などが良い例でしょう。あるセールスマンの年間売上目標が仮に5,000万円だとします。もし期末の売り上げが5,500万円であれば計画比110%の達成率ですね。一方4,500万円であれば90%ということになるわけです。
 例えば、半期終わった段階で売り上げが2,000万円しかなかったとします。均等に売り上げ獲得をしていくようなものであれば、半期終わった段階で2,500万円に到達していたいわけです。それが2,000万円であると目標の80%にしか到達していないことになります。もしここでやる気をなくしてしまい、後半の半期で適当な仕事をして1,000万円しか上積みできなかったとすると、年間売り上げは3,000万円、目標比60%の達成度、ということになります。一方で、上半期のうまくいかなかった原因分析を一生懸命行い、下半期は上半期以上にお客様への接触を増やした結果が伴ったとします。下半期だけで3,200万円売り上げたとしましょう。すると年間で5,200万円、目標比104%、まずますの結果ですよね。達成度が判定可能な目標設定をしておくと、このように途中で状況判断も簡単にできるわけですし、上司からしても指導していく上での根拠が明確なので対応が図りやすいわけです。
 あらゆる目標が、売り上げ数値目標のように簡単に測定可能な状態で設定できるわけではありません。どうしても上記売り上げ数値目標のような結果判定が容易な目標設定ができない場合は、できた/できない、という目標設定の仕方でもISOの審査対応上は問題ありません。ですがやはり実効性を考えれば、測定可能な状態であった欲しいわけです。
 ISOに取り組む際の学びとして、目標設定は「測定可能な目標を立てる」の極意、是非すべての方にマスターしていただきたいと思います。