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対応を進める上で外部専門家(外注会社)って使った方がいいの?(その7)

外注会社としてISO事務局代行サービスについての続きです。

ISO事務局代行サービスは数年前からはやり出した割と新しいサービスです。中小企業にとっては利用価値はあるでしょう。ですがそこにはリスクも内在していると感じています。今回はそこを深掘りしていきます。

この事務局代行サービスの利用に当たって、どうしても注意しておくべき点は、便利だからと言って何から何まで外注業者頼みで、ISO対応が自社業務からかい離していってしまうリスクがそこには大いに存在している、という点をしっかり認識しておくことです。
ここは経営者が大いに注意を払って、そのリスクを認識し、そのリスクが顕在化しないかということに目を光らせる必要があります。

ISO対応は本業を補完するためのものであって、認証取得のためにするものではありません。組織の根源的価値の維持向上のために仕組みを作って、社内の見える化、標準化を推進し、さらにはそれと人材育成や研究開発による新商品、新規事業展開などのたゆまない努力の継続によって組織の成長発展は続きます。その下支えをするのがISOマネジメントシステムです。あくまでISOは縁の下の力持ちです。
その部分をもし、何から何まで丸投げ状態で外部の専門家に任せてしまったとすると、その外部専門家が社長の右腕のような存在で本当にその会社の成長発展を願って、時には苦言を呈するようなことまで言及できる本物コンサルタントであればここでの話は杞憂に終わるでしょう。ですが、もし認証取得及びその維持が目的になってしまうと、とりあえずこのくらいやっておけば認証維持上は問題ないはず、ということになって組織の足腰がどんどん弱くなる、それも急激ではなく、徐々に徐々に気づかないうちに弱まっていく、ということになりかねません。

事務局代行サービスのコンセプト自体は筆者もなるほど、と思う部分がありますが、使う側がその本質をしっかり踏まえて使いこなさないと、あとあと泣きを見ることにすらつながりかねません。
コンサルタントや研修機関の活用同様、しっかりとそれらの外部サービスの利用に関しては自分たちで見極める力を持ちましょう。

繰り返し伝えていることですが、目的と目標の違いをしっかり認識していれば上述の部分の意味するところもご理解いただけると思います。
目的と目標の違い、あれっと思った方はこちらのコースでしっかり筆者が解説しています。似ているようでその言葉の意図するところは大きく違います。どうぞご利用ください。