ISO情報

ISOの規格って色々あるけど、どれをやればよいの?(その3)

前回、色々あるISOマネジメントシステム規格の中でどれを採用するかは、自分の好きなもの、取り組みたいものを考えるとよい、というお話をしました。そうは言っても取引先からこの規格の認証を取得して、という要請を受けた際には断ることはできないですし、別な規格の認証を取得しても評価されません。その場合の選択肢は限定されてしまうわけです。その点を踏まえて今回の話を進めていきたいと思います。

再度整理をしたいのは、ISOの認証取得は組織経営において何を狙って取り組むのか、という目的意識の明確化、という観点です。
ここで注意いただきたいのはあくまで目的(意識)です。決してここは目標ではありません。つまり、ISOの認証取得は組織経営における目標の一つ、あるいは通過点であって、決してそれが目的にはなりえない、という点です。

例えばお客様からISO 9001の認証取得を1年以内にお願いします、と言われれば、断ればその会社との取引がなくなってしまいます。その取引が打ち切りになっても組織経営がほとんどぐらつかない、ということであれば、やりたいことを優先させて問題ないはずです。しかしそのような好採算の業績を残している企業はそうそうありませんから、多くの企業はその取引先との関係維持のために認証取得に向かうわけです。
そうするとここで大事なことは、きっかけはある意味外圧といわれる事象であったかもしれないのですが、経営判断として対応する、と決めた以上は、わがこととして取り組むべきであることを、経営陣だけでなく、現場の社員の皆さんも理解を深めることなのです。

ISOで用いる用語で言えば顧客満足追求のために真の顧客のニーズをくみ取り対応する、ということです。このケースも顧客から見ればあなたの組織に認証は取得してほしいわけですが、それはあくまで表面的な要請であって本質的な要請は、例えば9001への取り組みを要請する場合はより高い、そして安定した品質の製品(部品)を送り込んでほしい、という願いです。
ここをはき違えると、認証取得が目的になってしまい、組織経営の迷走の一因になってしまう可能性が出てきます。自分たちの組織として目指す将来像からそれないようにすることが大事です。

長くなってきたので、あともう1回続けます。