ISO情報

ISOの規格って色々あるけど、どれをやればよいの?(その4)

前回は取引先から要請された規格に取り組むことについてのお話をしました。始動のきっかけが外部にあったとしてもそれは一向にかまいません。
一方で、あくまで自社の経営判断としてISOへの取り組みをしたいと考える場合はどの規格がよいか、ということは、今までのご説明の繰り返しですが、自分たちで取り組む価値があると感じたものに取り組むしかありません。

その上で、どの規格を選べばよいのかです。

筆者としては、どの規格でもよい、ただし候補は先にあげた中で、やはりISO 9001をお勧めします。他の多くの規格はリスクマネジメントの範疇に入れることもできる規格ですが、ISO 9001はより経営マネジメントということを意識している規格といえるからです。その上で、製品品質、業務の質というありとあらゆる業種業態で対応しなければいけないことにその範囲が及んでいる規格だからです。
ISO 9001だけで十分かといえばそうではない、という答えをせざるを得なくなりますが、マネジメントシステムの基本はISO 9001にある、といっても過言ではありません。
ゆえにもし取引先からある規格(例えばISO 14001)への強い要請がある、自社の業務内容から考えてどうしてもその規格に対応していかないと競合他社との競争上の観点からも厳しいものがある、ということでなければ、マネジメントシステム規格の中でも最もベーシックなものといえる、ISO 9001から勉強し、取り組んでいくことをお勧めします。

最後に一つ補足です。ISO 9001はQuality Management Systemに関する企画です。このQualityの訳が「品質」とされているわけですが、有形のものを作っている企業さんであれば何ら違和感はないと思いますが、無形のサービスを提供している組織であればピンと来ないケースもあるでしょう。
Qualityの訳は「品質」にこだわることなく、単に「質」という言葉に置き換えて考えて全く問題ありません。特にサービス業あるいは行政機関の方であればなおさらです。業務の質という観点でも捉えていただきたいのです。

是非広い観点からマネジメントシステム、そしてマネジメントシステム規格を捉え、自組織の発展のために何が自分たちに有用か、という視点からフィットするISO規格を選び出して活用してください。