附属書SLキーワード2「マネジメントシステム」その2 | 平林良人の『つなげるツボ』

—————————————————–
■□■ 平林良人の『つなげるツボ』Vol.64  ■□■

*** 附属書SLキーワード2
「マネジメントシステム」その2***

—————————————————–
■□■ 読者から質問 ■□■

 読者から質問が来ましたので、附属書SLキーワード2
「マネジメントシステム」について更に述べます。

質問の趣旨は、今の良い状態を今後も継続して維持していく仕掛けが
「マネジメントシステム」である(と平林は前回述べました)
というならば、

今良い状態である組織にとっては、
過去からのマネジメントシステム運用がよかったといえるのではないか、

あるいはマネジメントシステムがなくても継続して良い状態を
作り出せていける証拠がそこにあるのではないか?というものでした。

 そうであるならば、
改めてマネジメントシステムを設計せずに現在保有しているシステムを
改善していく方が効果的で理にかなっているといえる。

さらに言えば、マネジメントシステムなどと英語でいわずとも日本には
「全員で目標を共有化し、協力して目標達成を遂げるという文化がある」
ので、そのことを明確にしていただきたい。

創業時から続いてきている文化を継続していくことの方が
より重要ではないか?というものです。

■□■ 質問への回答 ■□■

「おっしゃっているとおりです」というのがまずこの質問への回答です。

特に
「全員で目標を共有化し、協力して目標達成を遂げるという文化がある」
 というくだりについては全く同意です。

大胆に言えば
「全員で目標を共有化し、協力して目標達成を遂げる」文化があるならば、
 マネジメントシステムは既に存在していると言っていいかと思います。

更に現在良い状態であるということは、過去に決められたことを、
決められたように継続的に実施してきた結果である、といえると思います。

したがって、新たにマネジメントシステムを作ることはなく
現状を改善していくという視点が重要です。

このような視点は大変重要であると考えます。

組織の現状を把握し今ある組織の実態をベースにQMSを構築することが
基本になります。

附属書SLが箇条4の冒頭で、
「組織は、組織の目的に関連して・・・・」と書き出しているのも
 以上のようなことが背景にあると考えるとよく理解できると思います。

■□■ 組織にはいろいろなマネジメントシステムがある ■□■

 質問された方がおっしゃるように、
英語で「マネジメントシステム」と言われると、何か別の新しいものが

出てきたと勘違いし、組織に今あるにもかかわらず、
新しいものを作ってしまうという愚をおかしたくはありませんね。

 全員で目標を共有化することも
「マネジメントシステム」の重要な要素ですが、重要なことは
 マネジメントシステムの対象を何にするかということです。

 30年前はマネジメントシステムといえば、製品・サービスの品質を
対象にした品質マネジメントシステムが代表的なものでしたが、

今日では、道路交通安全、省エネルギー、事業継続、情報セキュリティ、
労働安全、イベント、環境などいろいろな事業要素を対象にしたものが
規格として制定されています。

このように欧米を中心に提案がされてくるものであるという背景では
英語で呼ばれるのも致し方ないとも言えます。

以上