平林良人の『つなげるツボ』Vol.359

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■□■ 平林良人の『つなげるツボ』Vol.359 ■□■
― つなげるツボ動画版はじめました
*** SDGインパクト基準12 ***
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2015年に発表された国連「SDGsアジェンダ」についてお話をして
います。
SDGsとは、
“Sustainable Development Goals”の略で、「持続可能な開発」
と日本語訳されています。

350号で17目標の全体像をお伝えしましたが、その後から一つひと
つの目標に関してお話をしています。今回は目標7についてです。

■■ 目標7 ■■
目標7. すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネ
ルギーへのアクセスを確保する。
<7.1 2030年までに、安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービ
スへの普遍的アクセスを確保する。>
<7.2 2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能
エネルギーの割合を大幅に拡大させる。>

近代的なエネルギーとは電気です。産業界におけるエネルギーには電
気の他、重油、天然ガス、石炭であったりしますが、我々市民が使う
現代的エネルギーは電気です。

■■ 再生可能エネルギー ■■
電気は石炭、重油、天然ガスなどから作られますので二次エネルギー
と呼ばれています。電気のもとになる、石炭、重油、天然ガスなど一
次エネルギーは総て地球の地殻から産出されています。一度使ったら
元に戻すことはできません。それに対して「再生可能エネルギー」は
何度でも使うことが出来るものです。
エネルギー供給構造高度化法では、再生可能エネルギーのことを「太
陽光、風力など、エネルギー源として永続的に利用することができる
と認められるもの」と定義しています。
石炭、重油、天然ガスなどは、化石燃料とも呼ばれています。細かく
言いますと再生可能エネルギーは、太陽光、風力の他水力、地熱、太
陽熱、大気中の熱、自然界に存する熱、バイオマスによって作られま
す。バイオマスとは植物のことで木材を燃やして得られるエネルギー
だと思えばよいと思います。
太陽光、風力などは枯渇する心配のないエネルギーです(正確には太
陽が存在する限りは)。これらのエネルギーは化石燃料と違って、地
球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出や、環境への負荷がほぼあ
りません。何度も繰り返し作ることができるため、再生可能エネルギ
ー(再エネ)と呼ばれているのです。

■■ 再生可能エネルギーの比率 ■■
日本で使われている電気エネルギーのうち、どの程度が再生可能エネ
ルギーによってまかなわれているか調べてみました。
環境エネルギー政策研究所の調査結果を示します。
2019年度、日本の発電量に占める再生可能エネルギーの割合は18.5%
です。過去6年でこの割合は6%ほど増加していることがわかります。
中でも太陽光発電の割合が1.9%から7.4%へと増加しており、再エネ
割合全体の増加を牽引しています。

再生可能エネルギーは、資源の少ない日本にとって国内で生産できる
貴重なエネルギーです。そのため、再生可能エネルギーの利用を増や
すことは、環境負荷の低減はもちろんですが、日本のエネルギー自給
率を高めることつながります。