Category Archives: つなげるツボ

7つの段位1 | 平林良人の『つなげるツボ』

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■□■ 平林良人の『つなげるツボ』 Vol.40 ■□■
*** 7つの段位***
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(本号は東日本大震災の影響によりメールマガジン配信はされておりません:メルマガ編集局)

テクノファ代表取締役の平林です。

今回も内閣府の専門タスク・フォースについて発信させていただきます。

前回段位という言葉を紹介しました。なにか柔道のような感じですが、段級位制(だんきゅういせい)は、武道・スポーツ・書道・珠算・囲碁・将棋など広範な世界で技量の度合いを表すために使われています。

■□■ 1~7段 ■□■
段級位制においては気をつけなければならない事があります。

それは数字の大きさです。級位を表わすときには、数字の多い方から少ない方へと上っていきます。10級→1級

段位を表わすときはその反対で数字の少ない方から多い方へと上っていきます。1段→7段

囲碁の世界では、例えばは棋士を呼ぶ際、「梅沢由香里五段」「瀬川四段」のように、氏名または名字の下に段位をつけて呼称することが通例です。

英語では「初段=first degree black belt(黒帯1度)」のように意訳する場合と、「初段=shodan」とそのまま表記する場合があります。

今回のタスクフォースでは段位を7つに設定しています。

■□■ 1段はエントリーレベル、7段はトッププロ ■□■ 
1段は初級レベル/エントリーレベルとWGでは呼び、入門者のレベルを想定し、最初の入り口のレベルとして幅広い知識を勉強してもらい「わかる」というレベルになってもらおうと考えています。

2段は「何かできる」レベルです。できるといってもまだ指導を受けながらのレベルです。しかし「わかる」から「できる」にジャンプすることは大きな飛躍です。

3段はひとりでできるレベルでスペシャリストと呼んでいます。組織で言えば、一人前として周りから認められるレベルだといってよいと思います。

4段はこの制度の要になるレベルで「プロ」です。名実ともにその分野では自他共にお金を稼げるプロとして認められるレベルとして位置づけています。

5段~7段は上級プロです。指導したり、改善を達成したり、ひゅ評価したり、検証したりいろいろな業務を想定しています。

トッププロとよばれる7段になれば、国内だけでなく国際的にも活躍する人材に位置づけようとしています。

■□■ 環境関係が活発 ■□■
私は環境関係のカーボンマネジメント人材WGにいますが、他の2つ(介護、農業)に比べて、より活発に活動がされているといってよいと思います。

WGメンバーには、経営側から経団連、日本商工会議所、労働界から連合、産業界から東京電力などがはいっており、大学の有識者、TVでお目にかかるコメンテーターなど誠に多士済々のメンバーで議論していると、日本の環境分野は誠に成長産業であると感じます。

先日はNHKのTVクルーも取材に来ました。NHKでも4月にはクローズアップ現代で、「環境問題とはなにか」を取り上げるようです。

■□■ カーボンマネジメントに代表される環境問題 ■□■
そもそも「カーボンマネジメント」とは何でしょうか。ある先生は「CO2というべきでカーボンというのは誤りである」といっているように、現在の課題は炭素にあるのではなく二酸化炭素にある、二酸化炭素の増大が問題になっているのです。

炭素は人間の体は言うに及ばず(人体の乾燥重量の2/3は炭素)、およそ地球上の有機物すべての構成原子ですから、その先生のおっしゃるとおりでしょう。

さて、その二酸化炭素の大気中の量が人為的な理由で産業革命以来急速に増加し、地球温暖化の原因になっているとして、1990年頃から国際社会で問題視されてきました。

二酸化炭素の増大と地球温暖化の因果関係はこれまた議論の真っ最中でいろいろな説が発表されていますが、一つ真実なのは「大気中のCO2が増大している」ということです。

これは明らかに地中にあった化石燃料を大量に消費した結果であり、その地球環境に対する影響はいろいろなところに現われてきているといってよいでしょう。

■□■ LCA的見方の重要性 ■□■
LCAとはLife Cycle Assessmentの略語で、日本語では適切な役が無いため「ライフサイクルアセスメント」と呼ばれています。

化石燃料を大量に消費しないようにするために、いろいろな活動が提唱されています。

これまで提案されてきている、省エネルギー、リサイクル、リユース、あるいはリジュースなどは、いずれも化石燃料を削減する結果につながります。

しかし、本質的に社会に貢献するためには、個々の活動だけではなくシステムとして組織に埋め込まれた活動が必要となってきていると考えます。

ここでいう「本質的」ということは、組織の諸活動の最上流、例えば企画部、開発部、設計部などで組織の製品を企画したり、開発したり、設計したりする際に「LCAを実施」し、製品の地球環境に影響を与えない最適価を求めるような活動が望まれるのではないかと思う次第です。

実践キャリア・アップ制度 | 平林良人の『つなげるツボ』

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■□■ 平林良人の『つなげるツボ』 Vol.39 ■□■

*** 実践キャリア・アップ制度***

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テクノファ代表取締役の平林です。

今回は内閣府の専門タスク・フォースについて発信させていただきます。

昨年の12月に内閣府の

「実践キャリア・アップ制度カーボンマネジメント人材WG」の

委員に委嘱されました。

国は「21世紀の日本の復活に向けた21の国家戦略プロジェクト」を

立ち上げていますが、

「成長分野における新たな職業能力育成・評価制度」もその一つです。

■□■ 新たな成長分野とは ■□■

国が掲げる成長分野は
「介護・ライフケア」、
「環境・エネルギー(含む林業)」、
「食・観光」です。

国民の就業機会を今後成長する分野に移行させたい、

そのためには当該分野の人材を育成・確保することから始めようという

プロジェクトです。

私のはいっているカーボンマネジメント人材」は、

 「環境・エネルギー(含む林業)」分野の一つです。

  「食・観光」に入る農業に関しては

   「6次産業化」という言葉をはじめて聞きました。

農業は一次産業ですが、そこに2次、3次を足して
                       6次だという意味だそうです。

つまり、農地から加工工場、そして流通までを含めた

 農業の多角化を意味する言葉で、

  今後日本の農業はそうした方向にいくべきであるという

   意思の入った言葉だそうです。

このように今までに無い新しい試みを積極的に

               チャレンジしようというタスクフォースです。

■□■ 実践キャリアアップ制度とは ■□■ 

「実践キャリアアップ制度」という言葉もはじめて聞きました。

 実践的な職業能力評価基準、育成プログラムを策定し、

  各種学校の教育システムと連携して、

   実践的な知識(わかる)と技術(できる)を標準化しようとする

    プロジェクトです。

そのプロジェクトの中に「キャリア段位」という制度がでてきます。

職業ごとに見習いクラス~達人クラスまでを

「わかる」「できる」の2点から標準化し、

段位に沿った能力開発プログラムを開発したいとして活動しています。

その基本的な概念は「肩書社会」から
  
「キャリア社会」へというものです。

イギリスにはNVQ(National Vocational Qualification
:職業能力評価制度)がありますが、

その制度を参考にしながら日本版NVQを創設したいという

目標を掲げています。

■□■ 第一次プラン対象業種 ■□■

実践キャリアアップ制度の対象業種の第一次として

 選定された業種は、介護人材、カーボンマネジメント人材、

  6次産業化人材です。

■介護人材とは、在宅介護や施設介護を通じた汎用性のある

 人材を意味しています。

  既存の介護福祉士・ホームヘルパーなどの資格との連動を

   検討するとしています。

■カーボンマネジメント人材とは、省エネや温室効果ガス排出削減、

 森林吸収に係る診断(審査・検証等を含む)を実施する人材を

  意味しています。

   中小企業や農林業、オフィス・店舗、家庭などにおいて
  
    エネルギーの削減可能性をアドバイスする人材も

     包含しています。

■6次産業化人材とは、専門的かつ総合的に農業に取り組む人材で、

 食品の品質管理、マーケッテイング、農産物生産から商品開発、

  事業化までを一貫して指導する人材を意味しています。

■□■ 現状と課題 ■□■

タスクフォースが認識している現状と課題は次のとりです。

◆介護人材は、成長分野であるといわれているのもかかわらず、

 人材確保が困難である状況が続いています。

  人材確保ができない原因は処遇(賃金)の低さと

   キャリアアップの困難さにあります。

 今後、介護人材の質を向上させ、プロフェッショナルとして

  認知されるようにするためには、介護報酬のアップと、

   資格や能力に応じてキャリアパスが描けるようにする

    施策が課題です。

◆カーボンマネジメント人材は、各分野(国連CDM制度、

 環境省JVER,経済産業省国内クレジット、

  東京都排出量抑制制度など)で急速にその活用が

   図られようとしていますが、省エネ、温室効果ガス排出削減、

    森林吸収などにおいて部分的にしか専門家の活用が

     図られていません。

 企業OBや組織内人材に向けてプロとして各種業務を行う人材の

  能力評価基準を作成し、それらに見合った育成プログラムを

   立ち上げていきます。

◆6次産業化は、現在の農業を活性化するために

  農山漁村の雇用確保と所得の増大に必須なアプローチです。

 農林漁業者による加工・販売分野の取組み、

  農林漁業と2次・3次産業の連携、融合による地域ビジネスの

   展開、新たな産業の創出等に取り組んでいくという

    課題を掲げています。

■□■ 段位とは ■□■

イギリスでは1986年に創設したNVQ制度があります。

この制度は職業訓練とその評価・資格付与が

  ワンパッケージになった制度で、試験方式ではなく、

    職業訓練のプロセス・成果の評価により

      資格付与を決定しています。

NVQは約700職種に及び、

 それぞれのレベルは1~5までの5段階になっています。

エンジニアリング、ヘルスケア、建設、製造現場などを中心に

年間延べ40~50万人が取得しています。

制度発足以来、2007年6月末までに、

約625万人がNVQを取得しています。

品質マネジメントシステムの再設計その4 | 平林良人の『つなげるツボ』

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■□■ 平林良人の『つなげるツボ』 Vol.38 ■□■

*** 品質マネジメントシステムの再設計その4 ***

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テクノファ代表取締役の平林です。

 今回も引き続き、

「品質マネジメントシステムの再設計」ということで発信させていただきます。

 ある中小企業で調査をさせていただきました。

現在のQMSに対してどのように感じているかということ、
どんな期待とニーズを持っているかということをです。

■□■ 社長の期待は利益を上げること ■□■

 社長に自社のQMSに対する期待とニーズは何ですか?

 一つだけ上げてください、と質問したところ帰ってきた答えは、

 ずばり「利益を上げること!」という極めて当然な回答でした。

 「利益を上げる」とは、

品質管理的に言えば「製品の顧客価値を上げる」ことになると思いますが、

 「製品の顧客価値を上げる」ことと「利益を上げる」こととは

比例関係にあると思います。

では、どうすれば「製品の顧客価値を上げる」ことができるのでしょうか?

 これまた当然の話ですが、次のような項目が羅列されました。

 ● 顧客の欲しいものを把握する。
  ● 組織を取り巻く事業環境の変化を把握する。
   ● 社会(行政、マスコミ、消費者、取引先他)の要求を把握する。
    ● 顧客の欲しい製品(サービスを含む)を開発し、市場に投入する。
     ● 顧客とのコミュニケーションをよくする。
      ● 顧客リレーションにおいてベストプラクティスな手順を採用する。
       ● 製品クレームを出さないようにする。

■□■ 部長の期待は計画どおりに仕事が進むこと ■□■ 

 さらに調査を進め、部長にQMSに対する期待を聞きました。

この会社の部長(管理者)の期待は、
「業務目標が計画どおりに達成されること」
であることが分かりました。

それでは、どうすれば部長の期待は達成されるのでしょうか?

   上げられたのは2つだけでした。

    ● 業務目標が適切である。
    ● 業務目標を計画どおりに実施する。

 しかし、この2番目の項目は更に下位項目に展開されました。

   - 責任権限を明確にする。
   - 社内コミュニケーションをよくする。
   - 手順を決める。
   - 全員の力を終結する。
   - 品質クレームを出さない。
   - 効率的で効果的なプロセス管理をする。
   - ミス、不具合をなくす。

■□■ 担当者の期待は楽になること ■□■

 さらに調査を進め、
       「担当者(一般従業員)のQMSに対する期待」を聞きました。

 一般従業員の期待は、
       「効率よく(楽に)仕事ができること」でした。

 それでは、
   「どうすればその期待は達成されるのか」については、たくさん上げられました。

   ● 手順書が必要な業務を明確にする。
   ● 手順書を確認する。
   ● 手順書を見える化する。
   ● 業務に必要な力量、設備、測定、管理項目を決める。
   ● 教育訓練をする。

   ● 標準化を推進する。
   ● 手順の遵守を徹底する。
   ● 根本原因を調査する。
   ● 是正・予防処置をとる。
   ● プロセスのインプット、アウトプットを決める。

   ● プロセスの繋がりをチェックする。
   ● プロセスのアウトプットが後のプロセスで使われているか調査する。
   ● 社内情報伝達の仕掛けを明確にする。
   ● 社内メール/ホームページを有効に利用する。
   ● 指示命令系統を常に明らかにしておく。

■□■ どれも当然な期待 ■□■

 QMSに取り込まれている全員の期待を確認すればいいのですが、

 代表して社長、部長、担当者など3階層の

 《QMSに対する期待》を確認し、整理してみました。

 どれもみても当然の期待であり、要求でありますが、

 これを実現するのは「期待している貴方である」というメッセージが

 実はこの調査で一番重要なことです。 

 QMSは組織に属する全員の努力によって維持がされ、

 日々改善がされていくという極めて当たり前のことを

 「QMSへの期待は何ですか」という質問によって、
 
 自覚してもらいたいわけです。

 ただ、ここで「極めて当たり前のこと」と言えるには、

 一つだけ重要な前提条件が存在します。

 それは組織のQMSが
     「期待に応えることができる構造になっている」ということです。

■□■ 期待とニーズを設計する ■□■

 QMS再設計で重要なことは、この期待が結果として得られるように構造にすることです。

 繰り返しになりましが、ISO9001:2008序文には次の一節があります。

 品質マネジメントシステムの採用は,組織の戦略上の決定によることが望ましい。 

 組織における品質マネジメントシステムの設計(及び実施)は

 次の事項によって影響を受ける。

   a) 組織環境、組織環境の変化、及び組織環境に関連するリスク
   b) 多様なニーズ
   c) 固有の目標
   d) 提供する製品
   e) 用いるプロセス
   f) 規模及び組織構造

 皆さんの組織のQMSは a)~f) を考慮して設計されているでしょうか?

 もし答えがNOだったら、QMSは再見直し(再設計)されるべきでしょう。

明けましておめでとうございます | 平林良人の『つなげるツボ』

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■□■ 平林良人の『つなげるツボ』 Vol.37 ■□■

*** 明けましておめでとうございます ***

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テクノファ代表取締役の平林です。
 今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

今回は昨年からの続きである「QMSの再設計」を中止して
 昨年1年を振り返り、かつ今年の展望を述べたいと思います。

昨年、私は今までになく海外出張が多く、数えてみたら、
 モンゴル1回、シンガポール2回、中国2回、コロンビア1回、
  オーストラリア1回と海外を見て回る機会に7回恵まれました。

■□■ かすんでみえる日本 ■□■ 

7回の海外滞在の目的はさまざまですが、
 いろいろな人との接触の中から一貫して言えることは
 
 日本が「かすんで見える」、
  斜陽といってもいい状態に見えるということです。

残念なことですが、現在外国人の目にはかつての
 「輝いて見える日本」というイメージとは対照的に、
  かすんで日本が見えているということではないでしょうか。

ある方にこの話をしたところ、「それは日本に長くいた
 日本人(平林)の先入観がそう感じさせるのだ!」と
  言われてしまいました。

うぅ~ん!確かにそういう部分はあるでしょうが、
 どうみてもこれは客観的な見方であると言わざるをえません。

ここで、私が昨年経験した具体的なことをあげてみましょう。

■□■ 北京での経験 ■□■

北京へは30年ぶりの訪問でした。

その変貌ぶりはいろいろなマスコミ情報で知っているつもりでしたが、
 実際に、2回の国際会議(エネルギーと労働安全)で
  中国人と議論をすると、昔とはまったく違った自信を感じさせる
   若者ばかりでした。

私の接触した若者(とはいっても40代の男女)の数は
 10数人ですが、いずれも日本の同世代に比べると
  比較にならないくらい積極的でした。

決して上手とはいえない英語で自分の主張を堂々と述べる、
 これがもし現在中国の40代知識人の平均的人物像であるとすると、
  今後の競争において暗澹とする思いを感じてしまいました。

■□■ シンガポールでの経験 ■□■

シンガポールへは、あるコンサルタント会社の招きで
 人材教育ワークショップに参加してきました。

もともと英語が共通語の国ですが、多くの人が英語、中国語を操り
 欧米の経営手法、人材訓練方法に基づいた教育を実施する様は、
  東京を超える、ストックマーケットを作り出した
   シンガポール人の底力を感じさせるものでした。

ホテルで地元のテレビを見ていて、ふっと気がついたことが
 ありました。

チャンネル数がいくつあるのか知りませんが、
 英語のスペリング当て競走のチャンネルが
  多くの人の人気番組で、日本とテレビ番組の質が違うなぁ~と、
   感じたのは、私一人ではありませんでした。

日本ではインターネットが、日本語翻訳されていることが
 当たり前ですが、東南アジアの国々では英語が不自由であっても
  英語でしか見ることができない状況にあることも分かりました。

■□■ オーストラリアでの経験 ■□■

シドニーには沢山の日本料理店がありますが、
 中には「わがまま」という日本名の店もありました。

  これはロンドンで流行したチェーン店だそうですが、
   われわれは「My Mother(我がママ)」と呼んで
    駄洒落を楽しんでいました。

それはともかく、驚いたことは物価の高さでした。

街角のコーヒーショップでサンドイッチなどの昼食をとるのに
 最低1,500円はかかるのです。

最初は、円が高い(海外では得をする)のにおかしいと
 思ったのですが、それ以上に
  オーストラリアドルは、強くなっていたのです。

円が高いことから、日本は海外から評価されていると
 思ってしまいますが、これはどうも間違いのようです。

 対米ドルだけ高いと思わなければいけないようです。

寿司も東京と遜色の無い新鮮さと味で、
 昔のシドニーで食べたものと比較にならないくらいに
  レベルが上がっていたのには驚きでした。

これでは、日本食も海外に奪われかねないと
 脅威を感じる状況でした。

もっと深刻なことはオーストラリア人の高い給与水準です。
 昼食に日本人サラリーマンの2~3倍を払える高い給与を
  貰っているのです。

  また、それ程高い給料を払える企業が多く存在しているのです。

為替の関係はありますが、
 「日本人の平均給与の倍以上を貰っている」と日本食店で
  アルバイトをしている女性が数人声を揃えていうのですから
   間違いはないようです。

■□■ 今年の展望 ■□■

正月には、昨年のいろいろな経験から、
 とりとめもなく多くのことを考えてしまいました。

 ①日本国の「将来像」はどのようなものか。

 ②日本人の「強さ」とか、反対に「弱さ」とは、本当になにか。

 ③日本人の勤勉さと努力する国民性を活かす「最適な道」とは
    どんなものか。

 ④日本国の「政治の不毛」はなんとかならないのか。

 ⑤人財が唯一豊かな日本の「今後の戦略」には
   どんなものがあるのか。

⑥日本の「自然の恵み、四季の豊かさ」をもっと享受する
   方法はないのか。

⑦「グローバリゼーション」とはなにか、
   日本は内向きになり過ぎていないか。

⑧「物つくり」大国日本といわれて久しいが、本当に今でもそうなのか。

⑨日本の「少子化の影響」、
   今後の方向を考えた場合どんなことがいえるのか。

⑩日本の「高齢化社会の実態」はどんなものか、
   今から手を打たないとますます状況が悪くなるのではないか。

日本の工場・営業の場は、どんどん海外へいくかもしれませんが、
 我々日本人は日本を飛び出すわけにはいきません。

過剰な変な自信は困りますが、
もっと胸を張って冷徹に現状を直視し、
  筋の通った長期的な展望を持つことで、
   輝く日本を再現できると思います。

物心とも豊かな、愉快に暮らせる日本をより強固にしていきたいと
 誰もが望んでいることと思います。

今年も微力ですが、そんな日本になっていくことに、
 少しでも貢献できる会社になっていくことを誓って、
  新年のご挨拶とさせていただきます。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

品質マネジメントシステムの再設計その3 | 平林良人の『つなげるツボ』

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■□■ 平林良人の『つなげるツボ』 Vol.36 ■□■

*** 品質マネジメントシステムの再設計その3 ***

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テクノファ代表取締役の平林です。

今回も前回に引き続き、「品質マネジメントシステムの再設計」と
 いうことで発信させていただきますが、

組織のなかでは、組織を構成する全員が、
 システムの運営推進者であるのですが、組織の皆さんは、
  現状のQMSにどんな問題点を感じているのでしょうか?
あるいは、
  QMSに対してどんな期待とニーズをもっているのでしょうか?

■□■ デルファイ法 ■□■ 

システムの期待とニーズを把握するには
 いろいろな方法がありますが、
  その中の一つにデルファイ法があります。

デルファイとは、
 古代ギリシャの有名なアポロン神殿のあった地名ですが、
 アメリカ合衆国の研究機関ランドコーポレーションが開発した
 予測法のことをいいます。

複数の専門家がそれぞれ独自に意見を出し合い、
 それを相互に参照し再び意見を出し合うという
  作業を繰り返し行うことにより意見を収斂させ、
   予測確度の高い見通しを得るという方法です。

この他にも
 今後のことを予測し行動を起こすベースを決める方法として、
  いろいろなものがありますが、

デルファイ法を含めいずれも、如何に意見を多く交換して、
 もっとも「ありえそうな」結論を得ることが
  これらのツールを活用するときのポイントになります。

■□■ ブレインストーミングの4原則 ■□■

有名なツールに「ブレインストーミング」があります。

 これは1941年にアレックス・F・オズボーンによって考案された
 課題抽出方のひとつで、集団発想法、ブレストともいいます。

 ① 判断・結論を出さない。

 参加者は自分の意見を自由に言うことができます。
  意見に対しての批判は慎まなければなりません。
   判断・結論をこの場では出さないことが原則です。

 ただし、意見をなお拡大するような発言はよいとされます。

  たとえば「機械を買う」という意見に
   「予算が足りない」と否定することは
    慎まなければなりませんが、

   「予算が足りないが、どう対応するのか」と
    可能性を広げる発言は歓迎されます。

 ② 思いつきで粗野な考えを歓迎する。

 誰もが思いつきそうなアイデアよりも、
  奇抜な考え方やユニークで斬新なアイデアを重視します。
   新規性のある考えはたいてい最初は笑いものにされますが、
    そうした提案こそを重視します。

 ③ 質より量を重視する。

 様々な角度から、できるだけ多くの考えを出します。
  新規性のある考え方・アイデアはもちろん、
   一般的な考え方・アイデアなど
    「そんなことは当たりまえではないか」と
      思えるようなものでも、何でもよく
       あらゆる考え方を歓迎します。

 ④ アイディアを結合し発展させる。

 別々のアイデアを一緒にしたり一部を変化させたりすることで、
  新たな考え方・アイデアを生み出していきます。
   他人の意見に便乗することが推奨されます。

■□■ グループインタビュー ■□■

グループインタビューはいろいろな目的に使用できますが、
 一般には次のようなことに用いられます。

 ① 関心のあるテーマについて一般的な背景情報を把握したい。
 ② 新しい考え方や概念を作り出したい。
 ③ 新しい製品、サービス提供、プログラム推進等の
    基本的な課題を明確にしたい。
 ④ 関係者がどのようなニーズ・意見を持っているかを
    明確にしたい。

グループインタビューの特徴には次のようなものがあります。

 ① 日常生活の延長線上での「現実そのまま」の感覚、考え、
    情報に接近することができる。
 ② グループメンバーの構成にもよるが、 
    メンバー同士が刺激を受けながら本質に近いところで
    話をすることができ(インタビューの力量にもよる)、
    本音が聞ける。

グループインタビューにおいては、
 グループダイナミクスの理論を知っているとよいと思います。

  「社会心理学の父」と呼ばれたクルト・レヴィン(故人)は、
   リーダーシップとその影響を研究しました。

   1939年、集団での意思決定の研究から
  「集団の力学的性質及び変化」を観察し、
   グループには次の3つの力が働いているとしました。

ダイナミクスの3要素とは、以下の3つです。

      個人、

      個人間、

      環境        

すなわち、人の集団は個人、個人間、環境の3つに
              大きく影響を受けるということです。

■□■ 期待とニーズ ■□■

肝心の「QMSへの期待とニーズ」のそのものについては
 来年、新春号でお話させていただきます。

今年一年皆様と「つながり」ができましたでしょうか?
 来年はさらに「つなげる」努力をしたいと思っております。

平林