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平林良人の『つなげるツボ』Vol.146

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■□■ 平林良人の『つなげるツボ』Vol.146 ■□■
*** 緊急シンポジューム ***
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 ■□■ 日本品質管理学会 ■□■
日本の産業界を揺るがす品質問題が相次いでいます。日本品質管理学会、日本規格協会、日本科学技術連盟の3団体は、経済産業省、経団連の協賛のもと2月21日、早稲田大学で緊急シンポジュームを開催しました。
その概要を出席しなかった方のためにお伝えします。

  ■□■ 品質立国日本を揺るぎなくする・・・■□■
緊急シンポジュームのタイトルは、「品質立国日本を揺るぎなくするためにー品質不祥事の再発防止を討論するー」というものでした。
開催趣旨には次のように書かれています。

≪開催趣旨≫
近年繰り返されている品質不祥事が“品質立国日本”の信頼を揺るがしています。
一連の品質不祥事の背景には複雑な要因が絡んでいると考えられますが、少なくとも先人たちが脈々と築き上げ、世界から信頼を得てきた品質管理の文化、仕組み、ツールなどを否定するのではなく、その重要性を改めて認識し、着実に実践することが再発防止に大きく寄与すると確信しております。

したがって、品質管理の本質と重要性を再認識するとともに、将来にわたって日本の強みとして錬成していくために私たちが行動すべきことは何かを共に考える前向きな議論をしたいと思っています。

■□■ プログラム ■□■
緊急シンポジュームのプログラムは次のようなものでした。

 ・開催挨拶 日本品質学会 会長 小原好一
 ・基調講演 日本品質学会 顧問(元会長)
       中央大学教授    中條武志
   「組織における人の不適切な行動とその未然防止」 
 ・特別講演 日本科学技術連盟 理事長
       トヨタ自動車 顧問・技監 佐々木眞一
   「トヨタにおける生産を止める事の意味」
 ・パネルディスカッション
   コーディネーター  中條武志
   パネラー ・日本品質学会 会長 小原好一
        ・日本品質学会 副会長 棟近雅彦
        ・日本科学技術連盟 佐々木眞一
        ・日本規格協会 理事長 揖斐敏夫
 ・閉会挨拶 日本規格協会 理事長 揖斐敏夫

■□■ 基調講演の内容 ■□■
 中條先生は、次のような講演をされました。

  1.安全の確保と品質/質の保証と品質マネジメント
  2.人の行動から見た、情報の改ざん・隠蔽の発生メカニズム
  3.品質マネジメントの視点から、情報の改ざん・隠蔽を未然に防ぐために組織が取り組むべきこと
  4.社会として何を行うべきか

最初に、組織における情報の改ざん・隠蔽について問題点整理をされました。

 -検査や計測を行えなかった、行わなかった場合に、過去のデータを流用する。
 -発見された不適合について、必要な手続きを取る代わりに、データを書き換える。
 -資格のない作業者が行った作業を、資格のある作業者が行ったように偽装する。
 -自分の主張に都合のよいように、データを改ざんする。 
 -プロセスの変更を意図的に報告しない。
 -不適合やトラブルなどの情報を報告しない。

■□■ 特別講演の内容 ■□■
特別講演は、元トヨタの佐々木理事長が、トヨタの自工程完結の話をされました。

 -良いものだけをつくる
 -自工程完結のルーツ
 -トヨタの自動車開発の歴史におけるTQCの導入
 -品質は工程で造りこむ
 -シャワーテストのむずかしさ
 -プロセスを重視した仕事の仕方
 -やりきる人材の育成

次号では、パネルデスカッションの内容をお伝えしたいと思います。