今回で100号になりました | 平林良人の『つなげるツボ』

■□■ 平林良人の『つなげるツボ』Vol.100 ■□■
*** 今回で100号になりました ***

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お蔭さまで『つなげるツボ』も2008年にスタートし、今回で100号になりました。
今までのご購読有難く御礼申し上げますと共に、今後ともどうぞ宜しくお願い致し
ます。

奇しくもISO9001:2008年版発行の年にスタートし、100号目の今年はISO9001:2015年
版発行の年に当たります。これも何かの縁でしょうが、2015年版には『つなげる
ツボ』100回の思いがこもっていると、勝手に考えています。

2015年版は初版である1987年版の原点に戻って、組織が適切に使えば必ず成果に
つながるような作りになっています。この激烈な競争に中で生き残れる組織になって
いただきたいと思いながら、今後も頑張って月1回以上の配信を続けていきたいと
考えております。

さて、今号では、私が副会長を務めております、超ISO企業研究会から発行が開始
されたメールマガジンをご紹介します。

■□■ 「ホンモノ志向の品質経営シリーズ」■□■

として、これから連載が始まり、毎週1回のメールマガジン配信の予定です。

まずはトップバッターとして、同研究会会長である東京大学名誉教授飯塚悦功先生
のご挨拶を下記に転載致します。継続してお読みになりたい方は、下記あるいは
記事末端にあるアドレスからお申し込みください。
https://www.tqm9000.com/mform.php

■「ホンモノ志向の品質経営シリーズ」■ 

ごあいさつ(2015-04-28)

「超ISO企業研究会」(https://www.tqm9000.com/ )が検討してきた内容を、広く皆
さまに知っていただくために、いや何よりもわが国の中堅企業の競争力向上に役
立てていただくために、メルマガの形でご紹介していこうと思います。

本研究会の会長の飯塚悦功(いいづかよしのり)は、大学に奉職したときから数えれ
ば、約40年にわたり品質管理・品質経営の分野で生きて来ました。

TQC/TQM(TotalQuality Control / Total Quality Management、総合的品質管理/
総合品質経営)にどっぷりとつかり、その栄枯盛衰も目の当たりにしてきました。
ISO 9000シリーズの初版の審議にも認証制度創設の検討にも関わり、標準化や
認証の社会的意義についても関心を寄せてきました。

いわゆる「ISO 9000」(ISO 9001に基づくQMS認証制度)の初期から、品質に関して
自負のあった日本には、ISO 9000にどう対応すべきかについて多くの議論がありま
した。
こうした問題意識を受けて、私たちは「TQM 9000」と称して、おもにISO 9001の
QMSモデルからTQMへのステップアップについて検討を重ねて来ました。

いまでは、事務局を(株)テクノファ(http://www.technofer.co.jp/ ) に置く「超ISO
企業研究会」において、ISO 9000を基礎にISO 9000を超える品質マネジメントについ
て実践的研究を続けています。その成果の一つが、研究会メンバーの共著による
「進化する品質経営~事業の持続的成功を目指して」(飯塚・金子・住本・山上・丸山
著、日科技連出版社、2014)です。また、2014年12月に改正されたJIS Q 9005:2014
(品質マネジメントシステム-持続的成功の指針)には、私たちが提唱するQMSモデ
ルが反映されています。

メルマガで取り上げる内容は、研究会で議論している話題の広さを反映して、多岐に
わたることでしょう。現在のところ、以下のような内容について、毎週メッセージを
お送りしていく計画です。

テーマ1:成熟経済社会の真・品質経営モデル

・序論-なぜいま真・品質経営か

・概念編-真・品質経営モデルの基本概念

   顧客価値、能力・特徴、事業シナリオ、システム化、変化

・実践編-持続的成功の実現のために

  持続的成功の条件、顧客価値提供、競争優位、システム実装、変化への対応力

・導入・推進編-真・品質経営の導入・推進ツール

  4つのモジュール、導入・推進ステップ、導入・推進体制

テーマ2:品質マネジメントの基本

・基本概念-品質マネジメントの基本的考え方

  品質、マネジメントに関わる基本概念

・運用-品質マネジメントの組織的運用

  日常管理、方針管理、QMSモデル、品質保証、監査・診断、組織的改善活動など

・深化-品質保証機能の全体像と実践

  製品実現(企画、設計・開発、生産、検証、購買、販売)、支援(人材、インフラス
  トラクチャー、情報・知的資源、パートナー、標準・文書など)、測定・管理(製
  品、プロセス、資源、QMSパフォーマンス、外部環境の監視・測定、改善・革新)、
  QMS設計機能

テーマ3:超ISO企業研究会活動報告 
・超ISO企業研究会活動の最前線レポート、近況報告

テーマ4:超ISO的視点でみる経済・産業

・現代の経済社会を賑わす様々な話題を「超ISO」の視点で考察する

テーマ5:ISO 9001改正のこころ

・ISO 9001:2015改正版の本質を、「超ISO」の視点から考察する

テーマ6:JIS Q 9005ポイント解説

・JIS Q 9005:2014のポイントを原案作成委員が箇条ごとに解説する

膨大な内容となりますので、通常のペースだと2年以上になってしまいそうです。
複数の話題を扱いますので、それら複数のスレッドを並行してお送りしていきた
いと思います。

メルマガをお送り申し上げる方は登録制にしたいと考えております。
ご希望の方は、以下まで、その旨のご連絡をいただきたく、どうぞよろしくお願い
いたします。

「ホンモノ志向の品質経営シリーズ」連載記事(メールマガジン)
登録先: https://www.tqm9000.com/mform.php

それでは、最初はテーマ1の「成熟経済社会の真・品質経営モデル」から始めること
にして、まずは、なぜいまこのような品質経営モデルを提唱するのか、その背景・理
由について、次回から3回ほどでご説明申し上げます。

(飯塚悦功)

【事務局よりの補足】

同メールマガジンは、既に第3号まで発行されています。
第1号は、上記転載のものと同じになりますが、第2号、第3号をお読みになりたい方は、
下記からご覧ください(超ISO企業研究会ホームページ内にある記事になります)。

第2号:https://www.tqm9000.com/?p=178
第3号:https://www.tqm9000.com/?p=195