ISO情報

認証機関(審査機関)

 認証機関と審査機関、言い方は異なりますが、どちらも同じ意味になります。

 ISO 9001やISO 14001の規格は、組織が活用してこそ意味があるものです。本来はその内容を理解して自組織に取り入れればそれでよいのですが、対外的にその取組を正しく行っていることを実証する必要がある場合が生じます。その際に、その状況確認を第三者審査という形で行う機関として、この認証機関の存在が価値あるものになってきます。

 ISOの認証を取得したい組織との契約によって認証機関が審査を行い、登録業務を行う仕組みが全世界共通のものとして作られ適用されているのです。

 そして認証機関による審査業務は、それぞれの組織が独自のやり方で行っているわけではなく、国際ルールに基づいて行われていると共に、その行為は認定機関から認定を受ける形で行われています。日本においては、ほとんどの認証機関は(公財)日本適合性認定協会(JAB)から認定を受けて認証業務を行っています(ISMSの場合は、多くの認証機関がJIPDECから認定を受けています)。

 従って、どの認証機関から審査を受けようか、と考える際には、必ずその機関が上部団体から認定を受けていることを確認してください。認定機関は日本にだけ存在するわけではありませんので、海外の認定機関から認定を受けて日本で認証活動を行っている組織も外資系の認証機関を中心に数多くありますので、その点もお含みおきください。尚、認定と認証の違いはこちらをご参照ください。

 そしてその区分も製造業、サービス業、建設業といった大きなくくりではなく、もっと細分化した分類で審査ができるかどうかが認証機関ごとに変わってきます。

 ISO 9001、ISO 14001のような主要なISO規格であればほぼすべての認証機関が対応していますが、それでも業種分類までみていくと、自組織の審査を行うことができる認証機関の数は限られてきています。

 昨今、認証取得後に認証機関を変える、というケースが出てきています。他の機関を探そう、という場合には、それぞれの機関の業務範囲を必ず確認するようにしてください。