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新社会人のきみへ —– ISO攻略(レベル1) —–(その4)


そしてその道を歩む決断を日々しているのはあなた自身であることを決して忘れないことです。
仕事は上司から指示されているのであって、自分では仕事を選べない、と思われる方も大勢いることはわかっています。確かに若いうちは上司から絶対命令のようにあれをしなさい、これをしなさい、という指示を受けることが多いわけですが、集団である組織として成果を上げるためには管理、指示を出す上位者は必須の存在です。万が一そのことが自分には馴染まず、また納得できないケースが多いとなると、大きな組織での仕事に本当に向いているかどうかを見つめ直す必要が出てくるかもしれません。

本当にじっくり考えて、どうしても嫌、となったらその会社を辞めて転職をすればよいのですが、仮にもこの仕事をこの会社でしたい、と希望を胸に飛び込んだ会社が今の会社なのではありませんか。就活で苦労して何とか縁のできた会社だったからそのような気持ではなかった、という方もいるかもしれません。
しかし社会人生活をこの会社で始めよう、と最終的に判断を下したのはあなた自身です。そのことは決して忘れないでください。
あなたが社長でない限り、組織の一員として会社の中での役割を果たすことが社会人としての責務です。ここは大事なところですので繰り返しますが、その役割を果たすために皆さんが持つ権利は多くはありません。公序良俗、法令違反に該当することを求められた際に拒否する権利は間違いなくありますが、それ以外は基本、会社や上司の成し遂げたいと考えることをサポートするのがあなたの仕事です。組織が全体目標を共有し、その目標達成のために各部署、各人に割り当てた活動項目について、皆さんが上司からその遂行を求められた際には果たす義務があると思ってください。
仮に嫌だ、辛い、と思ったとしても、会社に出て来た以上は、社会人としての職責を果たしましょう。嫌々仕事をしたふりをする、というものでは期待された職責を果たしたとは言えません。何よりも自分自身を欺いていることになるのです。

多くの先輩方も、実は何でこんな仕事をしなければならないのだ、という気持ちを若いころに持ったことは一度や二度ではないはずです。そのような気持ちを抱くことは致し方ありません。筆者自身も一度、二度のみならずそのような思いをもったことはあります。
ですが多くのことは年月が過ぎ去ってみた後で振り返ると、ほとんどのことが経験しておいてよかったな、というものに変わっているのが人生の不思議なところです。自己啓発書などを見ると、多くの本で、若いころの経験が役に立った、自分の今を形成する上で若いころの経験が血肉になった、という記述を目にします。是非だまされたと思って、「守」のステージでの実績を積み上げてください。

(次号へつづく)