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【ここでしか読めない!】ISO 9001審査員セミナー「合格の秘訣」!

1.準備期間と受講前に必要なこととは?

【はじめに】

 

「ISO9001審査員の試験に合格するにはどうすればよいの?」
「どんな勉強をすれば受かる?」
「研修コースではどんなことを学ぶの?」
「ズバリ!合格の秘訣とは?」

本シリーズは、ISO9001審査員の資格申請を目指して審査員養成研修をこれから受講しようとしている方に向けて書きました。多くの方は会社からの指示を受けて受講されることと思いますが、その中にはすでにISO事務局や内部監査を経験し、ある程度ISO9001規格についてご存じの方もいれば、ほとんど初学という方もいらっしゃるでしょう。バックグラウンドは違えども、審査員研修コースを受けるにあたり、上に書いたような疑問をほとんどの方が持つのではないでしょうか?

ここではそのような疑問に対する答えを何回かに分けて、すべての方の疑問、不安を解消するべくお伝えしていきたいと考えております。審査員研修コースは、受講料が高額で、期間は5日にわたります。“失敗したくない”“できるだけ有意義なものにしたい”という気持ちを、きっと抱いておられることでしょう。その不安を少しでも軽減することができれば幸いです。

【目的を持とう】
さて、ISO9000審査員研修コースに合格するためには、受講の前にぜひ取り組んでいただきたいことがあります。それは、なぜこのコースを受けるのか、合格して何をしたいのか、という受講の動機、もしくは目的をしっかりと考えていただくことです。会社から言われて受けるにせよ、やらされるのではなく自分が“主体的に取り組むのだ”という覚悟を固める必要なステップです。
動機や目的をしっかり考えると、受講への意欲が変わります。ここで学んだことを“会社に持ち帰ってみんなに教えたい”“会社のマネジメントシステムを見直すヒントを見つけたい”と考えている人は受講中の目の色が違います。目的なく講義を聞くのと、“ここはどうなのだろう”“あー、なるほどそういう繋がりがあるのか”と考えながら聞くのとでは、成果が大きく変わってくるものです。貴重な時間を使うのですから是非有意義なものにしてください。

【どれぐらいの準備が必要?】
次に望ましい準備期間についてお伝えしたいと思います。ISO9001についてある程度ご存じの方と、ほとんど初学の方とで、目安となる準備期間・方法は異なってきます。
ISO9001についてある程度ご存じの方は、1ヶ月程度の準備期間があると良いでしょう。規格を何度か読んでいる、内部監査を担当しているなど、基礎的な知識や経験がある方は、コース開始約1ヶ月前に弊社からお送りする事前学習資料を読み、取り組んでいただければまず大丈夫でしょう。

一方、内部監査を受けたことはある、規格を少し見たことはあるけれどあまりよく分かっていないという状態の方は2ヶ月程度の準備期間をとったほうが良いでしょう。まずは簡単な入門書を読んだり、初学者用の研修を受けたりして、規格の概要を把握してください。なお弊社では【ISO 9001を初めて学ぶ方のための通信コース】や【ISO 9001規格解説2日間コース】を用意しています。

審査員研修コースはある程度の規格に関する知識を備えていないと、1日目の座学でつまずきかねません。そうなってしまうと、2日目以降も理解することに追われ、せっかくの研修が消化不良で終わってしまう可能性があります。弊社の審査員研修コースのカリキュラムは、1日目、2日目が「演習しながら規格を理解する」、3日目以降は「規格を使いこなす」という構成になっています。この研修でISO9001を一から教わり十分な理解まで到達することはかなり困難です。準備をしっかり行うほど研修は有意義になりますので、ぜひ多くの収穫を得られるよう事前に備えてください。

なお弊社のISO9000審査員研修コースは(一財)日本要員認証協会 マネジメントシステム審査員評価登録センター(JRCA)から承認を受けており、そこが発行する「研修コース承認の基準」を満たして運営しています。本コースを合格修了すると、JRCA品質マネジメントシステム審査員補に登録するための要件の一部を得ることができます。余裕のある方は、受講前にこの「研修コース承認の基準」をご一読しておくとコースの理解に役立つでしょう。

(次号へつづく)

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