ISO情報

ISO 9001 有効活用のためのビジネス改善ツール(第28回)

平林良人「ISO 9001 有効活用のためのビジネス改善ツール」(2005年)アーカイブ 第28回

付録1

それぞれのアプローチがISO 9001をサポートするところ

アプローチ 経営者の
責任
資源の
運用管理
製品実現 測定、分析
及び改善
改善
バランススコアカード(BSC)
べンチマーキング
(Benchmarking)
ベストバリュー
(Best Value)
BetterQualityService
Reviews(BQSR)
BusinessPerformance
ImprovementReview (BPIR)
ビジネスプロセス・
リエンジニアリング(BPR)
チャーターマーク
(Charter Mark)
故障モード影響解析 (FMEA)
インベスター・イン・
ピープル(IiP)
改善/継続的改善
改善チーム
リーン・シンキング
(Lean Thinking)
パフォーマンス評価
プロセス分類枠組み(PCF)
プロセスマネジメント
自己評価法
シックスシグマ
統計的工程管理(SPC)
制約条件の理論(TOC)
TPM(TotalProductive
Maintenance)
TQM

付録2
さらに詳しい情報と文書(省略)

付録3
ビジネス優良ヨーロッパセンターとBSI

ビジネス優良ヨーロッパセンター(The European Centre for Business Excellence)
ECforBEは、Oaklandコンサルティング社の研究教育部門であり、リーズ大学ビジネススクール(LUBS)と他のヨーロッパの大学と提携して運営がされている。ECforBEは、学問と事業の間の結び付けに重要な役割を果たしている。

センターの主な目的は、知識から行動を通して組織のパフォーマンスを改善することに焦点を当て、組織内の知識と能力を開発することである。このことは、Oaklandコンサルティング社とその顧客が最先端の知識を持ち続ける研究と教育の活動をすること、及び選択された活動領域において考えることで実施されている。

ECforBEの高まる評判は、次のような研究報告と本の出版にみることができる。

X要因(英国品質財団)
事業優良性の設計
実行のモデル(英国品質財団)
事業優良モデルを自己評価法に活用する評価

また、センターはベンチマーキング、ビジネスプロセス・リエンジニアリング(BPR)、自己評価法、人々の管理、及びストレス管理のような広範なテーマに関する研究論文を多くの雑誌に発表している。会議での発表と論文報告は、例えば、NFKL、EOQ、EFQM、SQCA、ASQ及びTQM会議等において、定期的に世界中で実行されている。

特定顧客のために行われた研究と、特別プロジェクトには次のようなものがある。

  • DTIのためにウェブ用の品質に関するサポート資料の設計
  • デザイン会議のためにウェブサイト用の内容と提示資料の研究と設計
  • BSIのために事例研究資料の作成
  • Oaklandコンサルティング部門の顧客のために良い慣行例の調査
  • 産業と学界両方のために質的調査、量的調査のプロジェクトの実施

役員の育成と開発は、ECforBEの業務内容の多くを占めている。ECforBE は、LUBSと他の世界の先進的ビジネススクールにおけるMBAとマスター・マネジメントプログラムのモジュールを開発し教えているが、それに加えて、彼らの技能と能力を向上するためにあつられたプログラムを実行することによって、組織の戦略目標達成に挑戦する経営者の能力を開発する積極的な役割も演じている。役員を訓練することによって、職場にもたらされる変化をサポートしている。

BSIマネジメントシステム

BSIマネジメントシステムは、BSI企業グループの一部である。BSIはISOの主要な貢献者であり、かつ絶えまなく活動を続ける分野の「最良の慣行」確立の枠組みを開発するために、産業界の専門家、一流企業、及び政府機関と世界中で活動をしている。

BSIマネジメントシステムは、各産業界のすべての規模の組織と協同して、次のことによって顧客が競争優位性を高めるように、今まで蓄積してきた莫大な経験を経営戦略に活用している。

  • 有効性の改善
  • コスト削減、顧客重視と顧客満足の向上
  • 継続的改善の実施決意の奨励

BSIマネジメントシステムは、顧客の競争上の立場を改善するために、顧客と緊密に活動する「内部」進行役として機能している。