ISO情報

内部監査の実践(その15)

本シリーズ「内部監査の実践」では、A社のB事業本部のQMSをISO9001:2015に沿って、具体的にどのように監査するかを、実例を中心に説明したいと思います。
その際、内部監査とマネジメントレビューに関する質問100選2019.11.1」
https://www.technofer.co.jp/iso/mr-qa100-01/)、及び
「ISO 19011に準拠した内部監査に関する質問50選」を随時参考にしていきます。
https://www.technofer.co.jp/iso/hirabayashi-room/

品質マニュアルは従業員全員が知っているべき文書ですが、実際は品質マニュアルを使う場面が来ないと読まないのが現実だと思います。内部監査員も監査の時に品質マニュアルを改めて読むという方が多いと思います。
品質マニュアルは内部監査の基本文書となるもので、内部監査員は事前に必ず読んでおくことが必要です。加えて、品質マニュアルに記載されている標準書を事前に読んでおくことが推奨されます。

A社B事業本部の品質マニュアルの続きです。

【品質マネジメントシステム構成事項】
14 統計的手法
(1) B事業本部では下記において統計的手法を活用している。
  ① 購入検査と出荷検査       統計的抜取検査法
  ② 不適合データの処理       不良率の推定,検定
  ③ 設計,技術における評価,試験  信頼性技法(故障率)
  ④ 製造工程            グラフ,管理図
(2) B事業本部ではQCサークル活動を積極的に推進しており,QCサークル活動においては,問題の解決に統計的手法を活用している。
  品質保証部がこの活動の推進事務局である。

☆ QCサークル活動推進標準   KQM 125

A社品質マニュアルの品質マネジメントシステム構成事項はこれで終わりです。
次回はA社品質マニュアルの付録を示します。
(つづく)