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内部監査の実践(その43)

「4M変更管理標準KPT105」を対象に品質管理課に対してナラティブ内部監査を行っています。

<前回まで>

  • (内部監査員)
  • なるほど、変更管理通知が出されない原因を探っていきたいという事ですね。
  • 内部監査報告書に2つの質問を記載すること了解しました。
  • もし、本格的に原因調査をしようとするならば次のフローが参考になると思います。

<今回ここから>

  • (被監査者)
  • ありがとうございます。このフローに沿って考えてみます。
  • 先にお願いした内部監査報告書に記載の二つの質問;
    • 1.あなたの課では変更管理標準「4M変更管理標準KPT105」を課員に定期的に教育していますか。
    • 2.あなたの課の全員は担当業務の中でなにが変更管理対象であるかを理解していますか。
  • に対して回答を頂いた後、このフローに従って整理をしてみます。
    ここからはフローに従って整理した後の話になりますが、私の疑問をお聞きください。
    以前から疑問に思っていたのですが、変更管理の対象が多すぎるのではないかと思います。それぞれの部門の業務に関係する変更管理について見直しをすることを提案したいと思います。
    見直しのポイントをまず関係者で検討したらどうでしょうか。今回の内部監査で改めて分かったのですが、変更の連絡が無かったために問題が起きたことと、起きなかったことがあります。二つに分けるときに重要なことは、後者については「たまたま起きなかった」ということもあり得ると思うのですが、そのようなことを考慮しながら関係部署で検討する価値は十分にあるのではないかと思っています。
    さらに変更の内容についてですが、自部門内で処理すれば済む問題と、他部門にまで影響する問題とを再確認することがこの見直しのキーであると思います。
  • (内部監査員)
  • いただいた提案は、今回の「変更に関する報告問題」の本質についての議論になりますね。確かに営業課で6標準、設計課で8標準、技術課で7標準、購買課で5標準、製造課で5標準というように多くの標準が変更管理の対象になっていますね。内部監査報告書にいただいた内容も記載するようにしたいと思います。
  • (被監査者)
  • ありがとうございます。宜しくお願いします。

(つづく)