• 環境
  • JRCA登録 CPD研修コース(EMS)
  • CPD 3時間

一般社団法人カーボンオフセット協会 協力
リスクをチャンスに!!企業価値を高めるカーボンマネジメント~入門編~[リクエスト開催](コースID:ES47)

16,500円 (税込) 会員価格 14,850円 (税込)

本セミナーはライブ配信のWebセミナーです
JRCA登録 EMS CPDコース


コース概要

気候変動を取り巻く国内外の動向について最新情報を入手!カーボンマネジメントが求められる背景や実務の概要を解説。取り組みの全体像が把握できます。

  • カーボンマネジメントの全体像を把握できるカリキュラム構成
  • 国内外の動向、カーボンマネジメントの概要や取り組む意義を解説
  • 取り組むにはどれくらいのコスト、労力がかかるのか概要を把握できる内容

こんな方におすすめします

  • 社内体制構築をお考えの方
  • 組織の経営層、管理者層、事務局の方
  • 組織でカーボンマネジメント業務(算定・情報開示等)に携わる方[環境/CSR部署、経営、企画、広報、IR部門など]
  • GHG排出量の検証業務を行う検証機関の方、検証人
  • 個人コンサルタント、ISO 14001審査員等
  • GHG関連動向の全体像を把握したい方
  • その他、興味がある方

注意事項

コース特徴

2015年9月に国連サミットで採択された『SDGs(持続可能な開発目標)』、同年12月、すべての国を対象とした地球温暖化対策の国際協定『パリ協定』の採択を受け、世界は持続可能な社会の実現に向けて大きく動き出しています。

パリ協定では、「世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をする」という長期目標が合意されました。そして、2018年12月に開催されたCOP24において、パリ協定の実施ルールの一部が決定され、2020年からのパリ協定スタートに向けて本格的に検討をすすめている段階にきています。

昨今、世界中で猛暑や豪雨などの異常気象が頻発し、気候変動の影響が顕著になりつつあり、「気候変動は環境という枠を超えた世界共通の社会課題である」という認識に変わりつつあります。

このような背景を受け、企業には「”脱“炭素経営」が強く求められており、今後、企業が排出できる炭素には、ますます多くの制限がかけられていくと考えられます。 実際に、化石燃料資産は、座礁資産(不良在庫)となるリスクがあるとして、投資家らがポートフォリオの見直しを始めています。

また、脱炭素社会への変化に企業が適応できるか否か、投資家達が見極めようとする動きも活発化してきており、

  • スコープ3を含む温室効果ガス排出量の把握
  • SBT(企業版2℃目標)の設定
  • CDP質問書への回答、気候関連財務情報の開示

など
企業に対して気候変動関連の取組みを求める動きは高まりを見せています。

近年、気候変動が社会・企業の事業活動を脅かす"深刻なリスク"であることは、周知の事実となってきています。今後は、これまでのようにリスクに適切に対処するだけではなく、これらのリスクを新たなビジネスチャンスととらえてカーボンマネジメントを積極的に本業に組み込み、脱炭素経営実現のため、本格的に取り組んでいかなければならない段階にきています。また、このような取り組みは今後一層広まっていくと考えられます。

しかしながら、カーボンマネジメントを新しい取り組みとして事業活動に導入したい、これから実践したいと考えたとしても、

✔ そもそも昨今の気候変動をとりまく国内外の動向はどのような状況なのか

✔これからカーボンマネジメントにどのように取り組んだらよいのか

✔取り組むにはどれくらいのコストや労力がかかるのか

など、取り組みを実現し、有効なものとするためには、知っておくべきことがたくさんあると思います。

当セミナーでは、企業経営における脱炭素化のグローバルな流れを俯瞰的に理解いただき、企業価値を高めるために企業としてカーボンマネジメントをどのように事業活動に取り込むべきか、体制構築に必要な基礎と概要を学びます。

★カーボンマネジメントは、経営戦略を含め、企業活動全てに関係しています。環境担当部門の⽅に限らず、CSRや経営企画部門の⽅、さらには広報、IR部門の⽅にもおすすめです。
★カーボンマネジメントについてより実務的なことが知りたい、算定方法や手順が知りたいという⽅は、「実務編」の受講をおすすめし ます。

◇◆◇用語の説明◇◆◇
※CDP(カーボン ディスクロージャー プロジェクト):2000年に英国で設立したNGO。機関投資家を代表して、選定した企業に対し、気候変動等に関する情報開示を要請している。データを分析し、機関投資家へ情報開示を行っている。
※ESG投資(Environment Social Governance):投資するために企業の価値を測る材料として、従来のキャッシュフローや利益率などの定量的な財務情報に加え、非財務情報であるESG要素を考慮する投資のことを、「ESG投資」と呼んでいる。
※SBT(Sciense Based Targets):世界の平均気温上昇を「2℃未満」に抑えるために、企業に対して科学的な知見と整合した削減目標を設定するよう求めるイニシアティブ。企業版2℃目標とも呼ばれている。
※SDGs(Sustainable Development Goals):持続可能な開発目標。2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016~2030年の15年間で達成するために掲げた17の目標と169のターゲットが設定されている。
※TCFD(Task Force on Climate- related Financial Disclosures):気候関連財務情報開示タスクフォース。FSB(金融安定理事会)の下に設置された、民間主導による気候変動関連財務情報の開示に関するタスクフォース。
※RE100(Renewable Energy 100%):2014年に発足した、使用する電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目標に掲げる組織が加盟している国際イニシアティブ。 2019年2月16日時点で、大手企業を中心に、世界全体で164社が加盟。
※スコープ3(Scope3):温室効果ガス排出量の算定・報告範囲(スコープ)の1つ。スコープは、スコープ1(直接排出量:自社の工場・オフィスなど)、スコープ2(間接排出量:電力など自社で消費したエネルギー)、スコープ3(その他の間接排出量)。CDPをはじめ、企業が間接的に排出するサプライチェーンでのGHG排出量としてスコープ3を管理し、対外的に開示する動きが強まってきている。

 

カリキュラム:
●第1部:気候変動を取り巻く国内外の動向(企業がカーボンマネジメントに取り組む背景・理由)
・気候変動問題の理解(科学的側面とIPCC、気候変動枠組条約の歴史・構造、パリ協定)
・最近のトピック(日本の排出目標と長期戦略、Carbon Pricing、再生可能エネルギー、石炭火力と原子力、航空業界における動き:CORSIA)
・政府規制と自主目標/測定/対策
・既存の政府/業界団体の枠組み(省エネ法概要、温対法概要、経団連の取組み)
・企業の自主的な動きと国際的なイニシアティブ
・緩和対策(エネルギー問題とのかかわり、国際・国内制度、市場メカニズム、規制と自主他委託、GHG MRV)
・適応対策
・ビジネス面のおける考え方(規制対応、コスト削減、便益とリスク、社会の方向性をどう見越し、それにどう対応するか)
●第2部:企業におけるカーボンマネジメント(自主的取組)実務の概要
・カーボンマネジメントと企業排出量インベントリ
 -現状把握(スコープ1・2・3)スコープ1・2・3の考え方、把握の流れ
 -目標設定(SBT)概要と事例
 -削減活動(RE100)概要と事例
 -情報開示(CDP質問書、TCFD提言、SDGs)他 概要と事例
・カーボンオフセットと排出削減クレジット(クレジットの種類、市場状況、認証制度)
・企業等の自主的取組の実例(日本企業の動き、海外企業の動き、自治体の動きなど)
※カリキュラムの一部が変更になることがあります。

 

カリキュラム

9:00 ~12:30
●第1部:気候変動を取り巻く国内外の動向 ●第2部:企業におけるカーボンマネジメント(自主的取組)実務の概要 ※カリキュラムは当日実施予定の内容です。内容が一部変更となる場合がありますので、予めご了承下さい。

お客様の声

  • 最新の情報が参考になった。
  • カーボンマネジメントを論理的に理解することができました。
  • 科学的根拠に基づく説明を聞くチャンスがなかなか無いので勉強になりました。
  • 今後、カーボンマネジメントを検討していきたくて、特に後半のカテゴリー1~15にかけての説明が参考になりました。
  • 気候変動課題に対する国内外の動向、背景を科学的知見を交えて理解することができました。

講師紹介

松尾 直樹(まつお なおき)氏

  • 株式会社PEARカーボンオフセット・イニシアティブ 代表取締役
  • 有限会社クライメート・エキスパーツ 代表取締役
  • 公益財団法人地球環境戦略研究機関 上席研究員/シニアフェロー
  • 一般社団法人カーボンオフセット協会 顧問
  • 慶應義塾大学大学院非常勤講師 
  • 株式会社クールイノベーション 取締役 等

大阪大学理学研究科物理学専攻で博士号を取得後、1991年に(財)日本エネルギー経済研究所に所属して以来、気候変動およびエネルギー分野の専門家として、シンクタンク研究者、コンサルタント、民間事業者(とくにBOPビジネス)、大学教官などのステータスで活躍。国際制度、技術面、ビジネス面、市場面等、幅広い知見と活動実績を持つ。 京都議定書の市場メカニズムであるCDMでは世界最初の方法論承認を獲得した実績や、気候変動枠組条約の各国の国別報告書の審査プロセスのリードレビューアーのひとりとして20年以上の経験も持つ。

 

山本 裕子(やまもと ゆうこ)氏

  • 株式会社ウェイストボックス 環境ソリューション事業部
  • 一般社団法人カーボンオフセット協会

重工業メーカーにてエネルギー・航空分野の営業・プロジェクト管理に従事。英Nottingham University Business School MSc Entrepreneurship Sustainability pathway修了後、(株)ウェイストボックスに入社。主に、サプライチェーン排出量(Scope1,2,3)算定支援、CDP質問書回答支援等を担当している。

 

 

 

 

当コースのご案内

費用 【通常価格】税込価格:16,500円 (税別 15,000円)
【会員価格】税込価格:14,850円 (税別 13,500円)
証明書等
  • 修了証
割引
開催地 川崎・Web
定員 24名
日程 半日(9:00~12:30)
筆記試験 無し

AM入門編(ES47)、PM実務編(ES48) 同日開催です