ISO 10015:1999（品質マネジメント－教育訓練の指針）が改訂され、「ISO 10015:2019（品質マネジメント－力量マネジメント及び人材育成のための指針）」として発行された。

【発行】2019年12月17日（邦訳版・JIS未制定）

【概要】
ISO 10015（品質マネジメント－力量マネジメント及び人材育成のための指針）は、組織が品質マネジメントのアプローチをとることで、力量マネジメントに関連する問題に対処するのに役立ちます。
今回の改訂では、ISO 9000ファミリー規格との整合性を高め、力量のニーズの決定についてさらに明確にして支援を行うように変更されています。従業員が業務に適したスキルを持っていることを確実にすることは、組織の成功の重要な要素です。
急速に変化し、グローバル化が進む現在、多くの企業では従業員がさまざまなスキルと経験をもっており、個人及び組織が成長する非常に大きなチャンスとなっています。組織はリスクを減らし、組織の能力を改善し、戦略目標の達成を促すために、力量マネジメントを用いて、この才能と専門知識を利用することができます。

規格を開発したISOの分科委員会の議長であるGustavo Pontoriero氏は、「ISO 10015はISO 9001を支持するよう設計され、力量マネジメント及び人材育成のための明確で体系的なプロセスを提供している。この規格を有効に使うことにより、顧客満足度の向上、従業員の幸福度の向上、作業環境の効率化など、多くの恩恵が企業にもたらされる。」と述べています。

（出典）
●ISO（国際標準化機構）
●ISO（国際標準化機構）＞ISO/TC 176/SC 3 IN THE NEWS