お知らせ

妥当性確認と検証に関するJIS制定(JIS Q 17029)

 

2022年4月20日「JIS Q 17029:2022(適合性評価-妥当性確認機関及び検証機関に対する一般原則及び要求事項)」が発行された。2019年10月30日に発行されたISO 17029:2019に対応するJISとなる。

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カーボンニュートラルの実現に向けて、自社の温室効果ガスの排出量の算定とその情報の公表、という仕組みの構築が鍵となる。この仕組みが正しく機能するためには、その情報が「信頼できる」ものであることが必須になるが、公表された排出量の情報が信頼できる内容なのかは、容易には判断できない。
そのためには、「これから行おうとする調査などが妥当であること(妥当性確認:Validation)」「これまでに行った調査などが正しいこと(検証:Verification)」の、2つのプロセスが必要となる。

妥当性確認と検証に関する内容を含む規格は、これまでもISO の各分野のTC(専門委員会)において別々に開発されており、80以上もの妥当性確認及び検証に関する定義が乱立している。これを改善すべく共通する妥当性確認と検証に関する規格の開発が行われた。

妥当性確認及び検証は、地球温暖化ガスの排出に関係する各種報告、環境ラベリング制度、カーボンフットプリントといった環境情報の報告について、その信頼性を確保するために使われている。この規格に沿って活動することで、妥当性確認や検証について一貫性が確保され、信頼性が向上することが期待されている。

 
(出典)