ISO情報

「ものづくり立国」の推進 | ISO情報テクノファ

ISO審査員及びISO内部監査員に経産省の白書を参考にした製造業における有用な情報をお届けします。

■「ものづくり立国」の推進

(1)各種技能競技大会等の実施
①各種技能競技大会等の推進(12億5百万円)
(ア)技能五輪国際大会
青年技能者(原則22 歳以下)を対象に、技能競技を通じ、参加国・地域の職業訓練の振興及び技能水準の向上を図るとともに、国際交流と親善を目的として開催される大会である。1950 年に第1回大会が開催され、1973 年から原則2年に1回開催されており、我が国は1962 年の第11 回大会から参加している。直近では、2019 年8月にロシア連邦・カザンで第45 回技能五輪国際大会が開催された。日本選手は、42 職種の競技に参加した結果、「情報ネットワーク施工」、「産業機械組立て」の2職種で金メダルを獲得したほか、銀メダル3個、銅メダル6個、敢闘賞17個の成績を収めた。次回の第46 回大会は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により1年延期され、2022 年秋に中国・上海での開催を予定している。

(イ)技能五輪全国大会
国内の青年技能者(原則23 歳以下)を対象に技能競技を通じ、青年技能者に努力目標を与えるとともに、技能に身近に触れる機会を提供するなど、広く国民一般に対して技能の重要性、必要性をアピールすることにより、技能尊重気運の醸成を図ることを目的として実施する大会である。1963 年から毎年実施している。
直近では、2021 年12 月に東京都の東京ビッグサイトを主会場として第59 回技能五輪全国大会を新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から来場を選手・関係者のみとして開催し、全42 職種の競技に全国から1,028 人の選手が参加した。
(第 59 回技能五輪全国大会出場者の声)
建築大工職種 金賞 関根 祥智選手(職業能力開発短期大学校 東京建築カレッジ)
建築大工職種では、課題図に示された複雑な形状の木造小屋組の一部を製作し、その技術・技能やでき栄えを競う。第59 回技能五輪全国大会で金賞を受賞した関根選手に、お話を伺った。
(大会に出場したきっかけ)
これから大工として働いていく中で、自分をアピールできる強みや他の人には負けない何かが欲しかったため。その中で「やっぱり大工は腕だろ」と思い、技術を学び、腕を磨いていこうと思った。
(本大会に向け苦労したこと)
左右対称の多面体小屋組という課題があった。利き手の関係でどちらかの部材は作業しづらいこともあり、墨付けや加工で苦労した。同じ部材を二つ製作する難しさを知ることができた。かんながけでは、一面を通して削るのが一般的だが、棟木(屋根の一番高い位置に取り付ける部材)の屋根勾配が途中で変わるので通して削ることができず、その部分のために道具を買ったり、上手く仕上げるため、試行錯誤して繰り返し練習をしたりと、とても苦労した。
(大会に出場した感想)
2回目の出場ということもあり、全国大会の雰囲気や作業時間外に、何をするべきか等が分かっていたので、とても優位に作業を進めることができた。今大会が最後と決め、自分の甘さを消し、更に追い込んで、金メダルを意識した練習を日々重ねていき、のこぎりの引き方やかんなでの削り作業などの基礎に特に力を入れて練習していたので、本番では持てる力を全て出しきれたと思う。
(大会で得た経験をどのように活かしていきたいか)
建築カレッジの後輩達に伝え、技能五輪出場選手を増やして盛り上げていきたい。仕事において、この課題のように全ての工程を一度に行う機会はなかなかないが、図面を書く作業やかんな削りなど、一つ一つの工程は仕事で使うことがあるので、そんな場面では、人一倍力を発揮したい。
(これから大会を目指す方々へのメッセージ)
「全国から選りすぐりの選手達が集まり技を競い合う。」こんな経験ができるのが、技能五輪だと思う。23 歳以下という厳しい制限があるので、「出場したかったけど、年齢制限で出場出来なかった」という話を聞くことがある。後悔のないよう少しでも興味も持ったら、絶対に出場した方が良いと強く思う。

(ウ)全国障害者技能競技大会(アビリンピック)
障害のある方々が日頃職場などで培った技能を競う大会であり、障害者の職業能力の向上を図るとともに、企業や社会一般の人々に障害者に対する理解と認識を深めてもらい、その雇用の促進を図ることを目的として開催している。全国アビリンピックは、1972 年からおおむね4年に1度開催される国際アビリンピックの開催年を除き毎年開催されている。直近では、2021 年12 月に、東京都及び(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構の共催により第41 回大会が開催された。370 名の選手が参加して、「家具」、「義肢」、「歯科技工」などのものづくり技能を含む25 の種目について競技が行われた。
(全国障害者技能競技大会(アビリンピック)の開催)
2021 年度は、12 月17 日から20 日までの4日間にわたり、東京都江東区において、第41 回全国障害者技能競技大会が開催された。25 種目の競技に加え、障害者雇用に関する新たな職域を紹介する職種として、「クラフトテープかごバッグ制作」、「OA 機器等メンテナンス」の2職種による技能デモンストレーションが実施され、個人やチームによる技能が披露された。競技当日は、新型コロナウイルス感染症対策として、入場者は選手・関係者などに限定されたが、熱戦の様子は専用Web サイトでライブ配信され、多くの方々が観戦するなど、例年と変わらない盛り上がりを見せた。

(エ)国際アビリンピック
障害のある人々が職業技能を競い合うことにより、障害者の職業的自立の意識を喚起するとともに、事業主や社会一般の理解と認識を深め、さらに国際親善を図ることを目的として開催されている。第1回大会が国連で定めた「国際障害年」である1981 年に日本・東京で開催されて以来、おおむね4年に1度開催されており、直近では第9回大会が2016 年3月にフランス・ボルドーで開催された。

(オ)若年者ものづくり競技大会
職業能力開発施設、工業高等学校などにおいて技能を習得中の若年者(原則20 歳以下)で、企業などに就職していない者を対象に、技能競技を通じ、こうした若年者に目標を与え、技能向上及び就業促進を図り、併せて若年技能者の裾野の拡大を図ることを目的として実施する大会である。2005 年からほぼ毎年実施しているが、2020 年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、中止となった。直近では、2021 年8月に、愛媛県の愛媛国際貿易センター(アイテムえひめ)を主会場として第15 回若年者ものづくり競技大会を開催し、全15 職種の競技に全国から330 人の選手が参加した。
(第 16 回若年者ものづくり競技大会出場者の声)
電気工事職種 銀賞 Sさん(愛媛県立今治工業高等学校)
電気工事は、電気を生活の隅々まで送り届け、様々な電気設備を安全に使用できるようにする技能であり、競技では、電気配線を正確に美しく施工する技能を競う。第16 回若年者ものづくり競技大会で銀賞を受賞したSさんに、お話を伺った。
○大会に出場したきっかけ
部活動で電気工事の技術を磨いている中、過去に先輩が全国大会に出場したことを知り、私も出場し、自分の技術がどのぐらい通用するのか試したいと思ったのがきっかけだった。
○本大会に向け苦労したこと
新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため、練習時間の制限があり、思うように練習することができなかったこと。また、6月末まで別の大会の「高校生ものづくりコンテスト」に取り組んでいたため、課題内容が大きく変わり、作業工程が増えたことで、今までより作業スピード、作業効率を上げることに一番苦労した。
○大会に出場した感想
今回、初めて全国大会に出場したため、場の雰囲気に吞まれそうになり、スタート直前は、とても緊張したことを今でも鮮明に覚えている。しかし、作業が始まると同時に緊張が薄れ、途中からは場の雰囲気を楽しみながら作業でき、今までの作品の中で、一番納得のいく完成度となった。
○大会で得た経験をどのように活かしていきたいか
大会へ出場した経験を、今後出場する後輩たちに伝えていきたいと思っている。また、卒業後は電気関係の仕事に就くので、大会を通じて培った知識や技術を最大限に発揮していきたい。将来は、技能五輪に出場できるよう、向上心を持ち続け、更なるレベルアップに努めていきたい。
○これから若年者ものづくり競技大会を目指す方々へのメッセージ
若年者ものづくり競技大会は、自分が努力してきたことを全力で試せる場所であり、自分を成長させてくれる最高の場所だと思うので、みなさんもぜひチャレンジしてもらいたい。

(カ)技能グランプリ
特に優れた技能を有する1級技能士などを対象に、技能競技を通じ、技能の一層の向上を図るとともに、その熟練した技能を広く国民に披露することにより、その地位の向上と技能尊重気運の醸成を図ることを目的として実施する大会である。1981 年度から実施しており、2002 年度からは原則2年に1度開催している。直近では、2021 年2月に、愛知県の愛知県国際展示場を主会場として第31 回技能グランプリを開催し、全28 職種の競技に全国から344 人の選手が参加した。次回大会は2023年度の開催を予定している。
②卓越した技能者(現代の名工)の表彰制度広く社会一般に技能尊重の気運を浸透させ、もって技能者の地位及び技能水準の向上を図るとともに、青少年が、その適性に応じて誇りと希望を持って技能労働者となってその職業に精進する気運を高めることを目的として、卓越した技能者(現代の名工)を表彰している。被表彰者は、次の全ての要件を満たす者のうちから厚生労働大臣が技能者表彰審査委員の意見を聴いて決定している。
<要件>
ア.極めて優れた技能を有する者
イ. 現に表彰に係る技能を要する職業に従事している者
ウ. 就業を通じて後進技能者の育成に寄与するとともに、技能を通じて労働者の福祉の増進及び産業の発展に寄与した者
エ.他の技能者の模範と認められる者

(卓越した技能者―現代の名工―の表彰制度)
趣旨
卓越した技能者を表彰することにより、広く社会一般に技能尊重の気風を浸透させ、もって技能者の地位及び技能水準の向上を図るとともに、青少年がその適性に応じ、誇りと希望を持って技能労働者となり、その職業に精進する気運を高めることを目的としている。
被表彰者の決定被表彰者は、次の各号の全ての要件を充たす者であって、都道府県知事、全国的な事業主団体等、個人(満20歳以上の者に限る)のいずれかの推薦を受けた者のうちから、厚生労働大臣が技能者表彰審査委員の意見を聴いて決定する。
①きわめてすぐれた技能を有する者
②現に表彰に係る技能を要する職業に従事している者
③技能を通じて労働者の福祉の増進及び産業の発展に寄与した者
④他の技能者の模範と認められる。
表彰
表彰は、厚生労働大臣が毎年1回、概ね150名の被表彰者に表彰状、卓越技能章(盾及び徽章)及び褒賞金(10万円)を授与している。
令和3年度の受賞者は、鍛冶工、研磨盤工、打抜プレス工、産業用機械組立工、民生用電子・電気機械器具組立工・修理工、自動車整備工などの工業系技能職から43名、製糸工、婦人・子供服注文仕立職、宮大工、かわらふき工、造園工等、化学製品検査工、木製建具製造工、洋菓子製造工、理容師、天ぷら料理人、畳工、広告美術工、蒔絵師、データサイエンティストなどの生業系技能職から107名の合計150名。昭和42年に第1回の表彰が行われて以来、令和3年度の第55回の表彰までで6,796名が表彰されている。
(2021 年度の現代の名工の紹介~思い描いた形を実現化する機械加工の特級技能士~)
(株)ミツトヨ宇都宮事業所 研磨盤工 廣澤実さん(56 歳)
○技能の概要
高品質な精密加工技能や専用機の開発技能が卓越しており、研削加工における平面度・面粗さの精度要求対応への技術、技能により、高精度CNC 三次元測定機やCNC 三次元測定機の量産化に貢献した。また、ミツトヨ技能開発センター業務における技能者の育成はもとより、職場における高精度の研削部品加工において、生産技術の経験を生かした技能、技術両面からの指導をするなど後進の育成にも大きく貢献している。
○知識の幅を広げ、どうすれば効率よく物を作れるか考える先輩に受検を勧められた平面研削盤作業の技能検定試験では、徹底的に無駄な動作を取り除くことで時間内に課題を仕上げ、まずこの作業の一級に合格した。このことをきっかけに実技の指導員も任されるこ
ととなった。作業することと教えることの違いを痛感し、自身の知識のなさに恥ずかしい思いも幾度となく経験した。しかし、指導員として指導する中で自分の体験談を職業訓練校の生徒に話す機会があり、「知識をもっと広げるために(平面研削盤作業一級に加えて)機械検査の一級技能士を取得し、最終的には機械加工の特級技能士になる」という自分の夢について思いを言葉にしたことが、自らを奮起させる好機ともなり、その後、特級技能士の習得という念願を叶えることができた。技能士の資格取得に挑戦してきたことにより、たくさんの知識を習得することができ、業務の中で難題に直面した時でもいろいろな角度から物事を冷静に考えられるようになり、大変役に立っている。今後は、私の経験と技能、そして思いを若い世代へ継承し、皆さんのお役に立ちたいと考えている。

(2) 若年技能者人材育成支援等事業(27億59百万円)<厚労省、文科省>
本事業おいて、2021 年度末までに、ものづくりに関して優れた技能や経験を有する熟練技能者12,809人を「ものづくりマイスター」として認定・登録するとともに、企業、業界団体、教育訓練機関に派遣し、若年技能者等に対する実技指導等を実施した。
また、2021 年度末までに、小学生から高校生にかけて段階的に情報技術への興味を喚起し、情報技術を使いこなす職業能力を付与するため、情報技術関連の優れた技能をもつ技能者462 人を「IT マスター」として認定・登録し、学校等に派遣した。さらに、同年度末までに、ものづくり現場の環境変化に伴い、中小企業等に対するIT 技術を活用した効率的なものづくりに関する実技指導を行うため、ものづくりの知識・技能等に加え、改善の能力やIT の技能等について一定の要件を満たす熟練技能者を「テックマイスター」として72 人を認定した。加えて、地域関係者の創意工夫による取組を一層推進することとし、地域における技能尊重気運の醸成を図った。なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえ、感染防止対策を徹底した上で本事業を実施している。
(若年技能者等人材育成支援事業)
○ 若者のものづくり、技能離れ等の実態を踏まえ、技能尊重気運の醸成、産業活動の基礎となる技能者の育成を図るため、「ものづくりマイスター」の開拓・認定、活用(技能検定・競技大会の課題を用いた実技指導等)による技能継承、その他に地域関係者の創意工夫による技能振興の取組を推進するため、「若年技能者等人材育成支援事業」を実施。
○ものづくりマイスター等の派遣による実技指導の実施
・ものづくりマイスターによる実技指導の実施
対象:中小企業・業界団体の若年技能者、工業高校の生徒等
資格取得を促進し、賃金アップにつながる取組を進める中小企業等に対して、実技指導回数を拡充(最大20回⇒最大40回)
・製造業等における、ITを活用した生産性等の向上に係る指導の実施
対象:中小企業(主に製造業)の若年技能者
・将来のIT人材育成に係る指導の実施
対象:中小企業の若年者、工業高校の生徒等
○「目指せマイスター」プロジェクトの実施
対象:小中学校の児童・生徒等
・ものづくり・技能に関する理解を深め、将来のものづくり現場等での就業につなげていくための、各種体験プログラムの実施。

(指導の概要)
電気機器組立て職種(シーケンス制御作業)の技能検定や等級にあわせた実技指導(PLC まわりの電気回路設計における配線作業、ラダープログラム作成、テスト及び運転)、PLC を含む各種ハードウェア機器、電気回路全般の知識をベースとした指導及び技能競技大会の課題を用いた実技指導を行った。
○企業担当者の声
当社の作業現場では、電気、板金溶接、機械加工、検査、組立てなど幅広い専門性と新たな知識が求められるため、社外の熟練技能者の指導を通じ、基本を底上げし、社内全体のスキル・知識のレベルアップを叶えられないかと考え、指導をお願いした。
実技指導を受けるにあたっては、普段の業務で電気機器を使用する「電気制御課」の社員だけでなく、専門外の領域を学ぶことで知見が広がり、業務遂行する上で役に立つと考え、機械設計に携わる「開発課」の社員にも参加してもらった。実際に指導を受けた「電気制御課」の社員たちからは、「社外の技能者の方から専門的な指導を受ける機会は少ないため、非常に貴重な経験となった」と聞いている。また、「開発課」の社員からも「設計の段階から、実際に形にする際のことも考えられるようになった」と聞いており、業務への良い影響を感じた。今後は、社員同士でもしっかりと教え合えるレベルまで技能を高めたいと考えている。
○受講者からの声
・機械の設計者として今回の実技指導に参加したが、実務では専門の担当者に任せきりだった「機械を動かすこと」を学んだことで、今後、設計する際にも自分なりの配慮ができそうだと思っている。
・直近の目標は、まずは学んだ内容を活かして、「電気機器組立て」の技能検定にチャレンジしたい。また、資格を取得し、さらに自己研鑽に励んで、ゆくゆくはソフトとハードのどちらも手がけられるエンジニアになりたいと思っている。
○ものづくりマイスターからの感想
プログラミングというのは、基礎となる文法などはあるものの、100 人いれば100 通りのプログラムがあるといわれるほど、自由度が高い生産物である。この意味で、「考えることこそが、プログラミングそのもの」と言っても過言ではない。小説家が原稿を書いていない時間も頭の中でストーリーを描いているのと同じで、プログラミング技能者もコンピュータ上は手が止まっていても、頭の中ではプログラムを書いている。ぜひ、その思考を巡る面白さを、ときには苦しさかもしれないが、楽しんでもらえたらと思う。

(労働条件の確保・改善)
(1)労働条件の確保対策
労働基準監督署等において、製造業も含め、長時間労働の抑制や賃金不払事案の解消等の一般労働条件の確保・改善及び安全衛生の確保に的確に対応するとともに、解雇等の事案にも適切に対応した。
(2)製造業の労働災害防止対策
機械災害は製造業における労働災害の多くを占めており、死亡災害や後遺障害が残る重篤な災害も多いため、労働安全衛生規則による規制のほか、危険性の高い機械の種類ごとに構造規格や労働災害防止対策ガイドラインを作成するなどの個別対策を行っている。
2021 年度には、石油・化学プラント等において、設備の老朽化、ベテラン人材の退職等に伴う人材不足等が深刻であることを受け、IoT やビッグデータ等の新たな技術等を活用した保安力の維持・向上のため委託事業にて検討を行った。
また、フルハーネス型の墜落制止用器具とつり上げ荷重3t 未満の移動式クレーン等については、新しい規格に適合した各機械等への更新を促進するため、2019 年度から2021 年度まで「既存不適合機械等更新支援補助金事業」を実施した。
(3)製造業安全対策官民協議会
2017 年3月に発足した、厚生労働省、経済産業省、中央労働災害防止協会及び製造業主要10 団体で構成する「製造業安全対策官民協議会」において、製造業における安全対策の更なる強化に向け、リスクアセスメント標準手法等の開発などを通じ、事業者の自主的な改善や新たな取組を促進している。
(4)あんぜんプロジェクト等の推進
事業場等における安全活動の活性化のため、安全な職場づくりに熱心に取り組んでいる事業場等が国民や取引先に注目されるよう「あんぜんプロジェクト」を実施した。また、同プロジェクトの一環として、「「見える」安全活動コンクール」を実施した。

(出典)経済産業省 2022年版ものづくり白書
 ・https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2022/index.html

(つづく)Y.H