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新社会人のきみへ —– ISO攻略(レベル1) —–(その15)

 

第3章 PDCAを回す

会社は複数の人の集まり、つまり共同体です。その会社にとって大事なことは存続していくこと、ということは第2章でもご説明した通りです。そしてその会社が存続していくためにはお客様に評価され、購入される製品、サービスの提供をし続けなければなりません。何をどのように作り販売(提供)していくか。すべての会社ではその計画を持った上で実践する、ということを繰り返しているのです。
そのことを表すPDCAという用語と考え方をこの章では学んでいきましょう。

 

3.1 PDCAとは

PDCAとは4つの英語の言葉の頭文字をとったものです。その4つの英語は何かと言えば、

・Plan
・Do
・Check
・Act

の4語になります。
それぞれの日本語はあえて記さなくても皆さんであればお分かりになると思いますが、最後のActだけは、通常意識する日本語の訳語とは少々違います。
そのことを念頭に置いていただき、4つの言葉を日本語で捉えていきましょう。

・計画する、立案する
・実践する、実行する
・確認する、評価する
・改善する

さあ、如何でしょうか。最後の「改善する」だけはあなたのイメージとずれていたかもしれませんね。
そして、あなたがこれから学んでいくISO 9001ではこのPDCAについて以下のように規定しています。

Plan:システム及びそのプロセスの目標を設定し,顧客要求事項及び組織の方針に沿った結果を出すために必要な資源を用意し,リスク及び機会を特定し,かつ,それらに取り組む。

Do:計画されたことを実行する。

Check:方針,目標,要求事項及び計画した活動に照らして,プロセス並びにその結果としての製品及びサービスを監視し,(該当する場合には,必ず)測定し,その結果を報告する。

Act:必要に応じて,パフォーマンスを改善するための処置をとる。

【ISO 9001(JIS Q 9001)0.3.2項より引用】

堅苦しい書き方と思われた方もいるでしょうが、PDCAは単に4つの言葉が並んでいるだけでなく、それぞれが関連して、一つのサイクルを形成していることが何よりも大事なのです。
PDCAサイクルという言い方をします。

尚、最後のActに関しては、Actionという言われ方の方が広まっているかもしれません。どこかで時点で日本人の思考の中でActionの方が馴染むという意識からかこの言葉が定着してしまったとも言えるのですが、いずれの語も動詞が並んでいるわけですので、Actionではなく、Actであることは理解いただけると思います。

(次号へつづく)