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新社会人のきみへ —– ISO攻略(レベル1) —–(その24)

第5章 マネジメントシステムを知ろう

第4章で標準化、仕組み化を学びました。
いよいよ実際の会社の構造や仕事の仕方について入っていくことになります。
組織は人の集団で成り立っていることは皆様お分かりのことでしょう。その集団を引っ張っていく上で、そして動かしていく上でその組織の中にマネジメントシステムと言われる仕組みが存在することによって、効果的そして効率的な経営が可能になっていきます。
組織の目指すべき大事なことの一つに永続性というものがあることは、本書では何回かお伝えしてきました。その永続性を支える仕組みがマネジメントシステムであると考えてください。
それでは詳しくその組織の仕組み、というものを見ていきましょう。

5.1 指揮命令系統

社長、副社長、専務、常務、取締役、執行役員、部長、次長、課長、係長。
随分な数になる肩書を並べてみました。多くの日本の大企業ではこのような肩書の人がいて、その組織が動いてきました。その後名称は欧米流のやり方が取り入れられて来たりして、カタカナだったり横文字だったり様々な呼称が取り入れられ変わってきてますが、いずれにせよ御社においても、平社員から始まり、管理職、上級管理職、役員、上席役員、社長あるいはCEOという昇進、昇格の道筋があるはずです。
もちろん中小企業であれば、このように多くの種別はない企業の方が圧倒的に多いでしょう。

さて、自社を知るという点で肩書による上下関係を学ぶことも大事ではありますが、この項で学ぶべきことは、上位資格の人から下位資格の人に対しての業務上の指示、命令についてです。
入社すると、どの会社でもそうですが、直属の上司の方が決まっており、その上司の下で仕事学んでいき、成果を上げることが求められるようになります。例えば直属の上司の方が課長であったとすれば、その課長には部長や役員、更には社長という上司がいるわけで、それはあなたにとっても上司の方々であることは間違いありません。しかし仕事の内容についてのやりとりをその方々をすることはなく、あくまで日常の業務運営は課長及び同じ部署に所属する同僚との間でなされることになります。

つまり、あなたにとっては課長の指示、命令が何よりも大事なことになります。
ただし、課長の指示命令への対応をしていく上で、会社の状況や進む方向性を理解しておくことも大事ですが、課長もまたその上司からの指示命令を受けて動いていることを理解することが大事になります。課長の直属の上司は部長とすれば、部長の求めることは何か、ということへの理解です。そして部長であっても、直属の上司である役員、場合によっては取締役会からの指示、命令に基づいて動いています。そうするとあなたはその方々(場合によっては人ではなく役員会という合議体の時もあります)の意向も理解しておくべきなのです。

このように組織では上位者が下位者にどんどん指示命令を出していくことで、一人では到底成し得ない大きな仕事を成し遂げていくものです。
一支店、一工場という組織の中にもしあなたが配属される/されているとなると、支店長、工場長より偉い方々は誰なのか、ということはなかなか理解できないかもしれません。しかし、その上司が社長でない限り、必ずその人にも上司はいるのだ、ということを常に意識しておきましょう。
そして何よりも、自分の入った会社はどのような方向に進んでいるのか、将来何を成し遂げようとしているのか、を理解した上で、上司からの指示命令を咀嚼したいものです。これができればあなたはもう新入社員卒業です。

(次号へつづく)