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ISOに取り組む際の目標ってどういうこと?(その1)

 経営者に関する話題を何回かに分けてお届けしてきました。ここからは経営者視点を離れ、現場で働く人々の目線で少しお話をしていきたいと思います。
 前回は目標という言い方をしていますが、ISO 9001であればそれは品質目標、ISO 14001であれば環境目標、という言葉になっていきます。しかしここではあくまで目標ということでお話していきましょう。何も品質や環境に限定するものではないからです。
 会社の進む方向性(舵取り)を決めるのは経営者の仕事ですが、その決めた方向性に沿って、実際の業務を行い、そして成果を上げていくのは、役員だけでは無理で、社員の方全員の協力が必要です。
 そしてそのために大事なことは方針に沿った目標設定にあります。
 例えば、個人において考えるならばこのような例ではどうでしょうか。結婚して数年経つカップルがいずれマイホームを持ちたい、と二人の意見が一致して、手持ちの余裕資金だけではまだまだ頭金が足りない、という状況だったとします。二人は、何年後にどのようなマイホームを持ちたいか意見を交わし、そしてその家を購入する資金がどのくらい必要かを見積もりました。そうすると購入後の生活資金のことを考えると、頭金としての用意をあとどれくらいする必要があるか、というところがだんだん固まってきます。ここまで来ればあとは毎月いくら頭金をためるために貯金をすればよいかが決まってきます。購入したい時期が決まれば、そのために毎月いくら貯金すれば良いかが決まります。ここで目標設定完了ですね。あとはその目標達成を続けるために、毎月、あるいは日々どのようなやりくりをするか、場合によっては収入を増やすためにどのような努力をするかを決め、その行動計画に基づいて毎日の生活を変えていくことになります。
 若いカップルのマイホーム購入計画というお話を例示として出しましたが、会社における目標設定、そしてその目標達成のための行動計画立案も全く同じです。その目標設定をどの部署でも、そしてどの人であっても、組織の運営方針、さらには会社全体の経営方針を意識して策定することができれば、全社一丸となった組織運営を行う基礎ができることになります。
 そして、ISOに取り組む場合、その目標設定の内容を、ISO 9001であれば品質面、ISO 14001であれば環境面からアプローチして考え、設定する。そして行動に移していく、ということになるわけです。
 次回に続けます。