• Web日程あり
  • 品質
  • JRCA登録CPD研修コース(QMS)CPD 6時間10分
コースID:QE93

総合的品質マネジメント基礎編 新製品・新サービス開発管理/プロセス保証コース

受講料
  • 【通常価格】税込価格:36,300円 (税別 33,000円)
  • 【会員価格】税込価格:32,670円 (税別 29,700円)

2024年4月1日開催コースより、コース料金が改定されました。

証明書等
修了証
定員
24名
日程
1日(9:30開講、17:00終了)
筆記試験
無し
会場
Web
【講師派遣型セミナー可】
割引
備考
※費用には、(一社)日本品質管理学会発行の「新製品・新サービス開発管理の指針」及び「プロセス保証の指針」の規格書の費用を含みます。

コースの紹介

■Webセミナーにも対応■
本コースは、日本での品質管理・品質保証をリードしてきた(一社)日本品質管理学会(JSQC)が開発・制定した「新製品・新サービス開発管理の指針」及び「プロセス保証の指針」規格に基づき、品質保証の中核をなす活動をわかりやすく解説します。
※定例開催はZoomのみ。講師派遣型の場合はZoom、Teamsを選べます。

  • 日本の品質管理・品質保証をリードしてきた(一社)日本品質管理学会(JSQC)が開発した規格に準拠
  • 講師は全員、JSQC規格作成に携わったメンバー
  • 規格の理解に加え、推進・運用方法の事例を紹介
  • 適宜、ミニ演習を交え理解を促進
  • 【特典①】事前学習(ビデオ講義)を用意。総合的品質マネジメント(TQM)の概要を理解することができます。
  • 【特典②】JSQC規格進呈(新製品・新サービス開発管理の指針、プロセス保証の指針)

このコースの特徴

昨今、日本の大手企業による品質不祥事問題が多発しています。組織は、これらの不祥事を我が事として受け止め、自社の品質管理レベルの改善・強化を基本に立ち返り実行して行くことが求められています。

また、ISO 9001を認証取得していても、QMSパフォーマンスがなかなか上がらない、という問題を抱えている組織も多く、何か良い方法はないかと悩んでいる組織も多いでしょう。

さらに、顧客・社会のニーズを含め、組織を取り巻く状況は常に変化しており、変化のスピードは年々早まっていると言っても過言ではありません。このような中で、組織は、事業を継続・発展させていく必要があります。

そこで、いまあらためて総合的品質マネジメントシステム(TQM)による取組みが求められているのです。

総合的品質マネジメント(TQM:Total Quality Management)とは、「品質/質を中核に,顧客・社会のニーズを満たす製品・サービスの提供と,働く人々の満足を通した組織の長期的な成功を目的とし,プロセス及びシステムの維持向上・改善及び革新を全部門・全階層の参加を得て様々な手法を駆使して行うことで,経営環境の変化に適した効果的・効率的な組織運営を実現する活動」(出典:JSQC規格「品質管理用語」)と定義されており、経営手法の1種と言えるでしょう。

ISO 9001は、What(しなければならないこと)しか示していませんが、How(どのように行うか)の部分を補うのがTQMです。ISO 9001を認証取得している組織は、ISO 9001とTQMをうまく組み合わせて実践していくことで、全社的なパフォーマンス、製品・サービスの品質の向上をはかることが可能となります。

TQMを、組織が活動していく場合の要素(ブロック)にわけると、
 ①新製品・新サービス開発管理、プロセス保証
 ②日常管理、方針管理、小集団改善活動
 ③品質管理教育              に分類することができます。

当社の「総合的品質マネジメント基礎コースシリーズ」では、上記の活動要素を3つのコースにわけてご提供しており、本コースは、品質保証:顧客価値の創造(新製品・新サービス開発管理とプロセス保証)に焦点をあてたコースとなっています。

新製品・新サービス開発管理は、顧客・社会のニーズを把握し、これと自組織が持つシーズ(技術など)とを結びつけることで、顧客・社会にとっての新たな価値を創造する活動で、プロセス保証とともに、品質保証の中核をなす活動です。
一方、開発した製品・サービスをコンスタントに提供していくことも重要となります。これを管理するための活動がプロセス保証です。

日本での品質管理・品質保証をリードしてきた(一社)日本品質管理学会(JSQC)が開発・制定した「新製品・新サービス開発管理の指針」及び「プロセス保証の指針」の規格に基づき、品質保証の中核となる活動について、規格作成に携わり第一線で活躍してきた講師陣が、事例を交えながら、基本的な考え方・進め方・組織的に推進するための方法や手法をわかりやすく解説します。

研修風景(写真提供:アイソス)

※参加前に、「総合的品質マネジメント(TQM)」の基礎をご理解いただくことで、より研修効果がアップします。事前学習として総合的品質マネジメント(TQM)の概要を理解するためのビデオ講義及び理解度確認を用意しています。

TQMの概要を説明した記事を掲載しています。是非ご覧ください。

こちらから、事前学習ビデオサンプルを視聴できます。(※音声が出ますのでご注意ください)

 

 

 

 

 

新製品・新サービス開発管理、プロセス保証とは? 

当コースで扱う、新製品・新サービス開発管理、プロセス保証とはどういう活動のことで、どういった成果を生み出すことができるのでしょうか。少し詳しく説明します。

●新製品・新サービス開発管理の指針
JSQC規格では、新製品開発管理を「新製品・サービスに関わる活動を効果的かつ効率的に行うためのプロセス及び/又はシステムを定め,維持向上,改善及び/又は革新して,次の新製品・サービスの開発に活かす一連の活動」(出典:JSQC規格「品質管理用語」)と定義しています。

経営を取り巻く環境が大きく変化する中、組織がその存在意義を持ち続けるためには、顧客・社会のニーズを的確に把握し製品・サービスのねらいを明確にし、これと自組織が持つシーズ(技術など)とを結びつけることで、顧客・社会にとっての新たな価値を創造し続けることが重要となります。この活動が、新製品・新サービス開発管理であり、プロセス保証とともに、品質保証の中核をなす活動です。

新製品・新サービス開発管理の指針には、TQMにおける新製品・新サービス開発管理の役割、顧客価値創造の基本的な考え方、また、新製品・新サービス開発管理における重要なマネジメント活動と具体的な推奨事項、さらには、このマネジメント活動の中で活用することが期待されるツール(品質機能展開、商品企画七つ道具、実験計画法、パラメータ設計、FMRA、FTA、ワイプル分析、CSポートフォリオ、T型マトリックス)が示されています。

●プロセス保証の指針
JSQC規格では、プロセス保証を「プロセスのアウトプットが要求される基準を満たすことを確実にする一連の活動」(出典:JSQC規格「品質管理用語」)と定義しています。

「自工程完結」という言葉があります。この言葉は、"自分の工程の品質は自分の工程の中で完了させるべきである"という概念を表しています。「品質は工程でつくりこむ」という言葉も同様な概念を表しています。組織の全ての部門は業務分掌でその役割が決められていますが、実施すべき役割を実行するために必要なプロセスを明確にする必要があります。さらに、業務のアウトプットを期待されるものにするためにはプロセスを管理しなければなりません。プロセスを管理するポイントは、プロセス実施の方法の標準化、後工程に送っていいかどうかの判断基準の設定、資源の確保、責任の明確化などです。

プロセス保証の指針には、プロセス保証の基本・役割・構成要素から、プロセス保証の構成要素(標準化、工程能力の調査・改善、トラブル予測と未然防止、検査・確認、工程異常への対応の進め方)、さらには、プロセス保証に有効なツール(工程能力指数、プロセスFMEA、保証の網:QAネットワーク)が示されています。

図.TQMの活動要素(出典:「日常管理の指針」、図2を一部改変)

関連コース

本コース以外に、総合的品質マネジメント基礎編として、下記のコースがございます。併せてご覧ください。
総合的品質マネジメント基礎編 日常管理/方針管理コース(QE91)
総合的品質マネジメント基礎編 小集団改善活動/品質管理教育コース(QE92)

 

(※)(一社)日本品質管理学会(JSQC)/JSQC規格とは

(一社)日本品質管理学会は、1970年に、品質管理の発展と学理の探求をめざして設立された品質管理を専門とする団体です。学会員には、品質管理を研究する方のみでなく、実務で品質保証や品質管理に携わる方など、産業界の方も数多く入会しています。
JSQC規格は、(一社)日本品質管理学会が、品質/質に関わる事柄に関する研究及び諸活動に資すること及び品質管理の普及を目的として作成・制定した規格で、第一線で活躍している人たちが作成しています。

(一社)日本品質管理学会のホームページはこちら。http://www.jsqc.org/index.php

 

カリキュラム

開始時間
9:30
終了時間
17:00
カリキュラム
●新製品・新サービス開発管理の解説と演習 (午前) ●プロセス保証の解説と演習 (午後) ●理解度確認テスト

このコースはこんな方におすすめします。

  • QMS/品質保証の活動に携わる実務担当者
  • QMS推進担当者・事務局
  • 経営層、管理層の方
  • ISO 9001(QMS)審査員、QMSコンサルタント

    ※TQMは、製造部門のみならず、設計・開発、営業、アフターサービス、管理・間接部門(スタッフ部門)にも有用です。

注意事項

コースの詳細情報

受講者の声

資料のポイントをわかりやすく説明し、質問に的確に答えていただきました。
一人ひとりに対して質問を問いかけていたのが非常に良かった。
非常にわかりやすいご説明だったので、関係者へ共有と教育を行いたいと思います。
説明が丁寧でわかりやすいと感じました。
潜在ニーズの仮説を立てて顧客の立場で検討しコンセプトを仕上げて決定する流れがよくわかった。
サービスのアジャイル開発での考え方を整理できました。
タイトルに「新サービス」とあったが、全体的に製品に寄っていたと思います。
演習では、他の会社での新製品開発管理の課題に対する講師からアドバイスについて聞くことができてよかった。
担当業務だけでなく、会社全体の品質に関する取り組みについて考え直す良い機会となりました。次回も同様の研修があれば参加したいと思います。
プロセス保証は、ISO 9001などで知っていることでした。補足資料の「二度手間を掛けない」プロセス保証の「評価テーブル」がわかりやすかった。
内容に対して時間が短い。

講師紹介

講師陣は全員、JSQC規格の作成に携わったメンバーです。
■中條 武志(なかじょう たけし)講師
中央大学理工学部経営システム工学科 教授
(一社)日本品質管理学会 フェロー(元会長 2012年~2014年)
ISO/TC176(品質)国内対応委員会 委員長
デミング賞審査委員会委員
主な著書
・こんなにやさしい未然防止型QCストーリー、日科技連、2018
・人に起因するトラブル・事故の未然防止とRCA-未然防止の視点からマネジメントを見直す、日本規格協会、2010

備考

※費用には、(一社)日本品質管理学会発行の「新製品・新サービス開発管理の指針」及び「プロセス保証の指針」の規格書の費用を含みます。

日程・空席情報

日程
2024年12月13日(金)
会場
Web
空席あり