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環境マネジメントシステム審査員になるためには

※2019年10月1日、一般社団法人産業環境管理協会(JEMAI)の環境マネジメントシステム審査員評価登録センター(CEAR)が行っているEMS審査員要員認証業務及び内部環境監査スペシャリスト評価登録業務(内部環境監査スペシャリスト、内部環境監査シニアスペシャリスト、環境技術スペシャリスト)は一般財団法人日本要員認証協会(JRCA)に移管統合されました。
本内容は改定を予定しております。

審査員になる為には(条件全般)

 CEAR(セアー:(一社)産業環境管理協会環境マネジメントシステム審査員評価登録センター)審査員補登録をめざす方は、次の条件をすべて満たしている必要があります。

  • ① 技術的、管理的または専門的立場での業務経験を7年以上有すること。(高卒以上は4年以上で可)
  • ② ①の業務経験のうち、過去10年以内に環境監査、環境管理の業務経験があり、そのうち2年以上は環境マネジメント分野の知識及び技能に係る業務経験であること。
  • ③ CEARが承認した環境マネジメントシステム審査員研修コースを5年以内に修了し、筆記試験に合格すること。(弊社のTE21/TE25※がこれに相当します。)
  • ④ CEAR環境審査員倫理行動規範及び順守事項を順守すること。
  • ※TE25は、JRCA登録QMS/FSMS/ISMS審査員の方を対象としたコースです。

<ステップ1> 審査員研修コース/審査員資格拡大研修コースの合格修了

 弊社が提供する『CEAR承認 ISO 14000審査員研修コース(TE21)』(5日間)及び『CEAR承認 ISO 14000審査員資格拡大研修コース(TE25)』(3日間)(※1)は、CEARの研修コース承認基準を満たして運営されています。本コースを合格修了し、CEAR筆記試験に合格すると、CEAR審査員補に登録するための要件の一部を得ることができます。つまり、審査員研修コースの合格は前述の条件③に該当します。
本コースは審査員資格取得に向けた充実の合格サポート体制を設けております。また、お申込みいただきますと、事前に弊社よりお送りする規格学習資料による予習を行っていただきます。ただし、それでも規格の理解に不安のある方には、以下の講習会を事前にご受講いただくことをお奨めしております。

 合格修了に向けてのポイントの一つに、事前学習があります。本コースはISO 14001規格の初学者向けのコースではありません。ISO 14001規格要求事項については一通り学んだレベルを期待しています。そのため弊社のISO 14000審査員研修コースにお申込みいただいた方には、しっかりと事前学習に取り組んで頂くための資料、教材類を事前(約3週間前)にお送りします。その教材類を使って、事前勉強に取り組んで頂いた方は、コースに入った初日から講師の期待するレベルでカリキュラム内容を吸収し、合格に向けて着実に審査員になる為に必要な力量を身に付けて行って頂いたおります。それが業界内で高い合格率を誇る理由にもなっております。
更にもう一点は、コース修了後、すぐに審査員になる予定はなく、あくまで組織内でのEMS推進責任者/担当者のお立場の方が多く参加されるコースになっておりますが、あくまでコースカリキュラム、内容は審査員になるために必要な力量を身に付けるためのコースです。審査をする側の視点を強く意識して学んでいかれることによって、合格レベルに到達されていくことも念頭に置いてご受講頂きたいと思います。

(※1)『CEAR承認 ISO 14000審査員資格拡大研修コース(TE25)』(3日間)は受講に当たっての前提条件があります。以下の審査員資格を保有する方か、該当する審査員研修コースの合格修了者の方となります。

  • JRCA登録品質マネジメントシステム審査員
  • JRCA登録食品安全マネジメントシステム審査員
  • JRCA登録情報セキュリティマネジメントシステム審査員

 労働安全衛生(ISO45001)審査員研修コースの合格修了者の方については、近い将来上記同等の扱いになると見込まれます。
 現時点においては個別にお問い合わせください。

<ステップ2> CEARへの登録

 審査員資格を取得するということは、要員認証機関であるCEARに審査員補として登録することとなります。登録するための資格基準は以下の通りとなります。以下の基準を満たしていることをCEAR所定の申請書類により申請し、資格基準を満たしていると評価されると、登録することができ「登録証」と「身分証」が交付されます。

  • ① 技術的、管理的又は専門立場での業務経験を7年以上有すること。この業務経験は判断を下し、意思決定及び問題を解決の実行、並びに管理者又は専門家、同僚、顧客及びその他の利害関係者と意思疎通を図るといった内容のものであること。ただし、この業務経験年数は高等学校以上の学歴を有するものにおいては、4年以上とする。
  • ② 前項業務経験のうち、2年以上は環境監査、環境管理の業務経験および、JIS Q 19011(ISO 19011)附属書A.3の環境マネジメント分野の知識及び技能に係わる業務経験であること。この経験の要求範囲は別途定める。また、経験は申請日以前10年以内の経験であること。
  • ③ 申請日前5年以内にCEARが承認した環境審査員研修フォーマルコース(弊社TE21/TE25が該当します)を修了し、CEARが実施する環境マネジメント審査員力量試験の筆記試験に合格していること。ただし、合格修了証明書発行日から5年以上経過した場合は、CEAR実施に筆記試験を改めて受験し合格すること。なお、この改めて受験する筆記試験は1回のみ受験可とし、不合格となった場合は、1年以内の再受験を1回のみ認めるものとする。また、規格の改定が行われ、改定前の規格に基づくフォーマルコースの合格修了に加え、補講、試験等がが必要と判断された場合は、別途通知により補講、試験等の証明を求める。
  • ④ CEARの環境審査員倫理行動規範及び順守事項を順守すること。

<ステップ3> 審査員資格の維持(更新)

 CEAR審査員資格を維持するためには、毎年、継続的な学習(これをCPDと言います)実績の提出が必要になります。保有資格(主任審査員・審査員・審査員補)によって、必要な学習時間(CPD時間)が異なり、主任審査員・審査員:15時間/年、審査員補:5時間/年となります。

 ISOの審査は、組織運営の仕組みを審査することが主眼とは言え、世の中の最新動向への目配りも常に必要ですし、資格取得後の自己研鑽も非常に大事です。一度資格を取得したことによって、ずっと審査業務ができる、というわけではなく、資格自体は毎年の有効期限がある中で、登録料の支払い以外に、原則毎年能力向上のための学習をしたことを証明しなければ資格の維持ができない枠組みが、国際的なルールに基づいて存在します。

 学習方法については、資格保有者に自由度が多く与えられており、専門機関による学習だけでなく、自学自習による方法でもCPD対応が可能です。

 登録コースに参加した場合は、当該コースの修了証を資格維持の申請書類を提出する際に添付することで研修の実時間をCPDとして申請することが出来ます。一方、自学自習の場合は、自分自身で力量強化が必要と考えるポイントを見い出し、その部分に関して、どのような方法で学習し、どのような成果を得たかをレポートとしてまとめ上げ提出し、その内容についての評価判定を受けることになります。テクノファでは、各分野でのISO審査員CPD登録コースを開催しています。詳しくは以下のページから各コースのご案内をご参照ください。
ISO 14001(環境)関連CPD登録コース

<ステップ4> 審査員としての活動

 ISO 14000の審査員資格を取得した後、実際に審査員として活動をするためには、ISO認証機関との契約が必要になります。外部契約審査員として契約を取り交わし、審査活動に入るのが一般的ですが、場合によってはその認証機関の職員になり、その上で審査活動に従事するケースもあります。

 以前は、主任審査員資格を保有していないとなかなか新たな認証機関での契約締結は難しかったのですが、最近は審査員補でも契約を交わしたい、という認証機関が出始めています。
ご自身の経験、専門分野によって機会の多い、少ないが変わってきます。全員の方に均等な機会があるわけではありませんので、そこはしっかり世の中の動向を踏まえながら、道を探って頂きたいと思います。

 資格を保有及び経験分野以外でも、内部監査の経験、管理責任者としての経験、二者監査の経験等も大事な要素になってきます。どのような立場で、どのような経験を積んでこられたか、ご自身のキャリアの棚卸しは基本的事項として、しっかり整理をしてください。

 また認証機関も日系認証機関、外資系認証機関、JAB認定取得の機関、海外認定機関(UKAS等)の認定取得の機関と色々なパターンがあります。外資系認証機関の場合は、報告書を英語で書く必要がある場合もある為、英語力の有無も問われることになります。英語力のある方にとっては、一歩有利になることができますので、認証機関探しの際には意識してみると良いでしょう。

 更に、昨今は審査員活動に対する報酬も認証機関によって相当の開きが出始めています。審査員補の段階では無給ですが、以前は交通費もすべて自腹でしたが、今では交通費だけは支給してくれる認証機関も出始めています。認証機関との契約にはご縁も大事ですが、このような情報もやはりその後の活動継続のモチベーションにはつながる話ですので、しっかりと事前情報の収集をされることをお勧めします。

 そして最後に一番大事なことは、5日間コースを苦労して合格修了されたとしても、審査員補としての契約は審査員活動のはじめの一歩でしかない点です。あくまで契約を交わしてから、その認証機関の初期トレーニングを受け、その上でオブザーバー参加、審査員補としての初回審査への参画と進み、経験と研鑽を積むことによって審査件数が増え、審査員補から審査員への昇格基準を満たす実績を持つことができます。審査はあくまでお客様(認証取得組織)からお金を頂いて行うものです。お客様に迎合するのは論外ですが、審査によって、お客様にきちんと価値の提供を行うことが審査員補の段階から既に求められています。

 審査員補はまだ見習いだから、という甘い気持ちでは、認証機関の内部評価で残念ながらよい評価、継続的な仕事の依頼は期待できません。審査員補としての初回から、プロ審査員であることの自覚を忘れずに、お客様組織の将来のためになる審査を行う気概でもって取り組む必要があります。

 そのためにも自分はどのような過去の実績を積み重ねてきたか、そしてどのような強みを持っているかをしっかり認識して臨むことが大事です。認証機関の採用時の手法は色々です。面接だけの機関もありますし、筆記試験まで行う機関もあります。その準備のためにも上記の自己理解はとても大事なことになります。是非とも本ページをご覧の皆様には、その壁を突破して頂きたいと思っております。ご相談事項がございましたら、req@technofer.co.jpまでお願い致します。2~3営業日以内にご返答させていただきます。